はりねずみ通信
2017.12.19
年の瀬に
「人からどう思われようと、自分の道を行く」というのが理想であるが、私は人からの視線が思いの外(ほか)気になる者であった。そういうことにあらためて気がついた1年だった。
いろいろな目的があり、ここ数年みずからのことをアウトプットするよう努めてきた。学会や研究会、ブログやFBなどで、自分の考えなどを示す。そのことが動物の医療を進めるのに役立つと信じてきたから。
当然であるが、それに対しよい評価も批判もある。問題はそれではなく、そのことが気になる自分自身である。
その中で気がついたのは、私が持っている弱さのようなものだった。
けれど、もとからある弱さは鍛えたって強くなるものでもない。人が持つ「性格」とか「性質」はどうしようもない。
むしろそれに命運をゆだねることのほうが、ある意味おそろしい。
決して「悟った」というような高邁なものではないが、そういうことを身をもって知った1年だった。
自分に与えられた使命を、地道に地を這うように進めていく。
人からの歓心を買おうとしていないか、本質から少しでもずれていないか。そういうことを問いながら、やっていこうと思っている。
弱さは弱さで、そのままにしておこう。
1件のコメント
ちょうど人付き合いで落ち込んでいる時だったので、先生の言葉にすごく共感して、気持ちを切り替える事ができました。
「自分に与えられた使命を地道に地を這うように進めていく」
落ち込んだ時は、この言葉を思い出して励みにしようと思いました(^ ^)
先生ほどの大きな使命はありませんが、自分にできること、やらなければいけないことを再確認しながら、頑張らないとと思いました。
目的は人からよく見られることではないですからね。
弱さを受け入れながら、本質を見誤らずにですね(^ ^)
ジュディーさん、自分自身の生の感情は次々出てきてみずからコントロールすることはできないなあ、と最近あきらめています。
それより何をすべきかに視点を移すのがいいと思うんです。すると弱い部分はどうでもよくなるような気がします。