はりねずみ通信
2016.01.20
社会から期待されるということ
スコットランドに認知症の方たちで作る団体があると、ある雑誌の記事で読んだ。
その団体の代表のマキロップさんは、50歳台で脳血管障害による認知症になり、物忘れが激しくなり同僚の名前が思い出せない、お金を間違える、などの症状がでるようになった。不安と苛立ちから、家族にも暴力的になり、家族は崩壊寸前になったという。
しかし、ある人の出会いが人生を変える。
アルツハイマー協会のヴィンセントさんから、バザーの手伝いに誘われたのである。
ヴィンセントさんは、簡単なできることからでいいから、と言い、マキロップさんに「何がやりたいのか」を直接聞いてくれたという。マキロップさんは自分が尊重されていることを知り、自信をつけていく。
そして2002年に当事者団体としては初の、認知症ワーキンググループを創設した。
マキロップさんを駆り立てたものは、「自らに期待されないことへの怒り」であった。
認知症である、というだけで、何もできない人というレッテルを貼られる。
それは本人の自尊心を傷つけ、そのひとを社会から隔絶された存在にしてしまう。
私はこの記事を読んで、自分の大きな間違いに気がついた。
動物病院にも、障がいを持つ方が来院される。その方の障がいの程度について、いままで一度も質問したことがなかった。知らず知らずのあいだに、目が見えない方はこういう方、耳が聞こえない方はこういう方、というレッテルを貼っていたように思う。
障がいにもいろいろな段階があり、それによってどんな手助けを必要とするかは異なるだろう。「たぶんできないだろう」と決めつけ、なんでもこちらで行ってしまうのは、その人の尊厳を傷つけることである。
みずからを振り返ってみても、だれかから期待されることで、社会とつながっている。
「あなたは、なにもしなくていいですよ」
と、この世界から切り離されてしまったら、もはや生きていけないだろう。
3件のコメント
先生!すっかりご無沙汰です。。にもかかわらず、昨年末に素敵なカレンダーを届けて頂き、ありがとうございました^ ^
お礼メールを送らなければ。。と思いながら、、、遅くなりすみません(*_*)
先生もスタッフの皆様も、変わりなく元気でお過ごしでしょうか??
アニーは、年末に無事元気に12歳を迎えることができました(^^)
今朝は雪を掘っていました^^;
見た目には、やっぱり老いましたが、なんか調子良さげで元気です(^^)
けれどまた、お世話になる時はよろしくお願いします。
PS.先生のところのピヨちゃんネコちゃん達、がくちゃん!元気そうで良かったです(^^)
アニさん、数日前ふとアニさんのことを思い出しました。虫の知らせですかね(^^)
お久しぶりです!アニちゃんも元気でよかったです(^o^)
アニさん お元気で良かった~(*^_^*)
かないさんに行くたびにお会いしてたのに 近頃全然お会いしないし
待合で 顔見知りの方に 時々アニーちゃんてゴールデンのワンちゃん見かける?って 何度か聞きました。
でも 病院で お会いしないって事は 元気になったのかな~って思うようにしました。
アニーちゃんも 頑張ってるんですね! 良かった(^-^)
がくを覚えていて下さって感激です。
もうすぐ14才になるので 後ろ足がヨタヨタです。
相変わらず バスケットに入れてレーザー治療に通ってます。
アニーちゃん 元気でね!!
先生、虫のしらせってすごいですね!
私も何気にふと思い出した人に、偶然会ったりします^ ^
がくさんへ
そんな風に思って下さっていたとは、感激です!
ありがとうございます^ ^
がくさんもがくちゃんのことも、勿論!覚えてます^ ^
がくちゃんが一生懸命リングを運ぶ動画を待合いで見せて下さったのが、最後にお会いした日だったと思います。
がくちゃんも14歳!頑張ってますね^ ^
ほんとに元気そうで安心しました(^^)
タキシードも似合ってますよ^ ^
オレンジのバスケット(笑)!に入って、レーザー頑張ってるんですね!
うちのバスケットは見事に物入れになってますが(^^;;
アニーも元気です!
平和にボテンと眠り、散歩では女子を付け回し、ご飯前には催促吠え!
この感じでは、まだ元気でいてくれるかなと思ったりしてます^ ^
食べることは生きること。って、本当にそうだと思います。
がくさんもがくちゃんも、どうかずっとお元気で(^^)またお会いできればいいですね。