はりねずみ通信

2016.10.10

学会発表

昨日は近畿三学会で発表してきた。
場所は大阪府立大学の中百舌鳥キャンパスだったが、私はこの三学会ではいつもへまをやらかすので、今年はだいぶ用心をした。
道に迷う、時間に遅れる、発表中にパソコンががフリーズする・・。
私のMacが会場のプロジェクターと相性が悪いこともあり、今年は一応Macで発表したが、もし止まったらすぐ再開できるようWindowsのPCも準備する、という念の入れよう。もちろん、道に迷わないよう、地図も確認した。

幸い発表は滞りなく終わった。
自分が伝えたいことが十分に伝えられた実感があり、満足だった。
犬の特発性乳び胸がなぜ治癒率が低いのか、自分なりに切り込んだつもりである。

いつも兵庫県の研究会で一緒に学術委員をしているM先生から、よい質問が出たが、うまく答えられなかった。
「乳び胸治療で、心膜切除が重要であることはわかりましたが、では胸管結紮なしで心膜切除だけで治療できないでしょうか?」
私は、
「乳び胸は難治性疾患なので、複数の術式を組み合わせないといけないんです」
と答えたが、ほんとうはこう言いたかった。
「心膜切除だけで治るケースもあるかもしれないが、治らない場合もあるかもしれません。この術式を行えば、確実に治ると胸を張って言えるために、現段階では組み合わせて行う手術がベストだと思います」

発表の練習はできても、質疑応答にうまく答えるのは難しい・・。

関心がある方に、発表スライドのユーチューブ動画を添付する(手術の動画が含まれます)。

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