はりねずみ通信

2017.04.15

ゲシュタルト崩壊

水曜日に手術した(Lap-C)コッカースパニエルのゴエモンちゃんは、昨日退院した。
帰り際に飼い主のYさんが、
「保険のため、病名を明細書に書いてください」
といわれたので、病名である「胆嚢粘液嚢腫」と書こうとしたところ、「嚢」の字が出てこない。
フリーズしていたら、
「あ、ひらがなでも結構ですよ」
とフォローしてくださった。

この字は結構難しい字なので(たしか当用漢字にはなかった)、書けなくても許されるのかもしれないが、今まで書けなかったことがなかったので悔しかった。手書きで書く機会が少ないから、こんなことになったのか。

このフリーズした状態。
頭の中でイメージする字と、実際に手で書き始めた時の乖離感。書きかけの文字を見つめているうちに、文字の構成成分が一つ一つ霧散していく感覚。これをゲシュタルト崩壊という。

「あ」というひらがなを、何分間もじーっと見てみる(あるいは何回も何回も紙に書いてみる)。
すると、「あ」という字はこんな字だったっけ?と思ってしまう。心理学の「失認」現象のひとつ。
不思議の「不」という字などは、見続けるとあれれ・・、と思うだろう。

単なる物忘れ、と言われたくないため、ゲシュタルト崩壊なんて難しい言葉を持ち出した。って、思いました?
正解です。

 

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特発性乳び胸の手術の際、多くの人に支援をいただいた盲導犬のフィットちゃんが、定期検診に来院した。
いまはとても元気である。いま9歳。
盲導犬は10歳になると、リタイヤするそうだ。あと1年、頑張って!

 

1件のコメント

  • こんばんは。
    ゴエモンちゃんも元気になり退院出来、
    フィトちゃんも元気で頑張ってる様子でよかったです。 引退したらゆっくり犬生送ってもらいたいですね!

    昨日、15日お兄ちゃん犬が天使になりました。今日火葬して来ました。
    オシッコ、ウンチ、水飲みはかすかに出る声で知らせてくれて立てない歩けないのに支えてあげてたら自分も一生懸命踏ん張ろうとして頑張ってくれました。
    朝、目は覚めしっかり見ていましたが様子が変わり大きな息して直ぐに眠るように逝ってしまいました。
    家の中のこの空間にいつもいるお兄ちゃんがいないのは寂しいです。
    骨壷をチラッとみては涙目になってしまって‥
    妹たちがいるので泣き顔は見せずいつもどおり接してあげないと駄目ですね。
    検診の予約とります。

    • もあの母さん、このたびは大変だったと思います。きちんと診てもらえてよかったですね。
      気持ちが落ち着くまで時間がかかるのは当然のことなので、あまり気持ちを抑え込まずに過ごされるといいと思います。
      今度またお話ししましょう。

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