はりねずみ通信

2017.04.14

モッコウバラ

新しくできた手術棟と、旧手術室のあいだに通路があるが、その横にモッコウバラが植えられている。
・・と書くと正確ではない。
もともと生えているモッコウバラをよけて通路を作った、というのが正解なのだ。

二つの棟をつなぐには、通路が必要だった。ところがそこにはモッコウバラが「居る」。ちょうど予定していた通路の真ん中に、しっかりと根を張って旺盛に茂っていた。

そこで新しく作る建物全体のデザインを変更し(建物全体をどこに置くかも含め・・)、通路を微妙に配置して、モッコウバラとの共存を図ったのだった。
そこに彼女がいなければ、できあがりは相当違っていたはず。

うちによく来るキジバトが巣を作ったり、他の鳥たちが休憩する場所だったので、がんばって残した甲斐はあった。
鳥たちは(たぶん)喜んでいるはず。

この建物と建物のあいだのスペースは、なかなかいい空間になったので、ベンチを置いてスタッフらが和める場所にしようと思っている。

手術の前に準備室で手を洗っていると、窓越しに青々とした元気のいいモッコウバラが見える。
「さあ、がんばろう」
といつも思う。

IMG_0193
つぼみが膨らんでいる

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