はりねずみ通信
2016.04.27
PLDDによる出会い
もともと地元密着型の、ごく普通の動物病院なのであるが、PLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)を行っていることで、遠方の飼い主さんと出会うことがある。
東京在住のMさんが犬のムジロウちゃんを当院へ連れてきたのは、IさんやIさん(おふたりともイニシャルがIだった・・)のブログで当院を紹介されたから、とのこと。
(ここでこの記事を書くのは、当院を紹介するためではなく、PLDDという治療がただしく普及するためである。多くの施設で行うことができるよう、獣医師にも伝えていきたいと思っている)
先日こんなメールをいただいた。
ご無沙汰しております。Mです。
一年前の今日、武次郎(むじろう)にPLDDを施していただきました。その節はたいへんお世話になりました。
あれから一年、一度も首や腰を痛がる素振りはありません。それまで何度も激痛と闘ってきたのがウソのよう。Iさんとチッチ君、そして何より金井先生に出会えたおかげです。本当にありがとうございました!!
武次郎、元保護犬なので仮の誕生日ですが昨日で11歳になりました。還暦です(よね?)。年齢並みの小さな不調はありますが、食欲旺盛で元気です。立派なご長寿犬となれるよう、飼い主と愛犬、日々健康管理に努めます!
はりねずみ通信、ずっと拝読しています。病院、大きくなるのですよね。おめでとうございますヽ(´▽`)ノ新しい施設のご準備でお忙しいことと思います。お身体に気をつけて、これからも沢山の動物さんを救ってください。
Mさんは定期的にムジロウちゃんの写真や動画を送って下さっている。
このたび、PLDDの普及に一役買っていただきたい、と連絡したところ、快諾して下さったため、いくつかの画像をご紹介したい。
頸部のMRI。白く光っているのが椎間板。その中で黒くなっているところは変性が起こっている場所。
術後半年目に宮島に行かれたときの動画
治療を通して、一生出会わなかったかもしれない人や動物に出会うことができる。
もともと人と話すのも苦手な人間だったのに、しあわせなことである。
1件のコメント
先生こんにちは!
思いがけず、先生のブログでチッチの名前が出てきたので、嬉しくなってしまい、出てきてしまいました^^;。
ムジロウ君が、私のブログを通して先生に出会い、PLDDを受け、元気になったこと、自分のことのように嬉しく思っています。
チッチがPLDDを受けられたのは、ドーベルマンのワイズ君とボストンテリアのブリ吉君のブログのおかげでした。チッチはかなりヘルニアの症状が重かったので、結果が出るのに時間がかかりました。その間記録として書き溜めていた文章を、どうするか1年悩みました。
でもPLDDをもっと広めてもらいたいという気持ちで、私なりに、渾身の力をこめてブログを書きました。ムジママさんは、私にも丁寧にメールをいただき、その懸命な気持ちに私も心を打たれました。
こんな風に、個人のブログが口コミになって、役に立つことも嬉しいですが、本当ならもっともっと多くの獣医さんが、先生のようにPLDDに取り組んでいただけて、全国どこででも受けられるようになればよいのになあ・・とも思います。
また、病気つながりといっては変ですが、同じヘルニアに苦しんだ愛犬について、情報を交換、共有し合えるというのは、とても励みになります。
我が家のチッチも、この夏に13歳になりますが、歳のワリに元気で、毎日頑張って散歩しています。こうして穏やかに暮らせるのも、先生のおかげです。
朝から長々と失礼いたしました・・・
usagi158さん、ほんとうにこういう縁って不思議ですね。
求める気持ちがあるからつながる、というか。
私もこういう出会いがあって、その後もおつきあいいただけるのをとても幸せに思っていますよ。