麻酔外科学会 | はりねずみ通信| 姫路の動物病院かない動物病院

土日に埼玉の大宮で行われた獣医麻酔外科学会に参加してきた。
今回は発表なし。リスボンにむけて準備がたいへんだったので、用意できなかったから。

いろいろな発表があり、たいへん興味深かった。
いちばんいいのは、よいディスカッションが行われたときである。
７−８分の発表では、すべてのことに触れる時間はない。質疑応答のとき、よい質問が出ると、より深い考察が得られる。
だから私は、発表者がもうちょっと話したいことや、会場の人がもうちょっと聞きたいことが引き出せるように質問する。
（どこでも質問するので、若手の先生に「また質問していましたね」と言われた。そう、質問魔なのだ）

学会発表の準備は、とてもたいへんである。
忙しい日常の時間を割いて、過去のカルテを見直したり、スライド作りをする。
その苦労を知っているので、ねぎらいたい気持ちが大きい。

ところが、最近の傾向として、やや辛辣な質問が多くなっている気がする。
「そんな少ない症例数では、その結論は導けないのでは？」
とか、
「そんな新しい方法を行わなくても、今までのやり方で十分対応できる。私の施設では・・」
と自分の話にしたり。

洗練されていないようにみえる発表の中にも、きらりと光る知見があったり、インスピレーションがわき上がる瞬間がある。
ケチつけるような質問すると、時間がもったいない。

まあ、それはそれとして、学会はロビーでいろいろな人と交流できるのも楽しく、今回も多くの人の意見を聞くことができた。
それから、行き帰りの新幹線やホテルで、大量の調べ物をしたり、空いた時間で楽器店に寄り、ほしかったCD（ゲルギエフのマーラー４番とバーンスタインの同９番）を買ったりと楽しく過ごす。

リスボンの食料品店で。
新鮮なオレンジが大量にとれるので、こんな贅沢なことができるのかも。
ジュース絞り器。