はりねずみ通信
2015.01.10
集中する
看護師の谷元は、最近成長が目覚ましい。昨年からオペ看(手術室に入る看護師)をやっているが、言っては悪いが「思っていたよりずっといい」のである。
手術室に入るには、動物の基本的な扱いができることが大前提である。
麻酔に入る前に、動物を怖がらせないようにきちんと保定することがとても大事なので、入ったばかりの動物看護士が手術室に入ることはない。
谷元は、そこをクリアして(そこまでがたいへんだったが)手術に立ち会うようになった。
まだ、麻酔導入の補助や、器具のセッティングを手伝っているだけだが、手際がとてもいいのである。次に何をするかを見越して動く。そのテンポ感が、なかなかのものである。いままでがんばってきたことが開花した感がある。
そうすると、こちらも欲が出てくるので、もっと上を求めたくなる。
昨日は猫の膝蓋骨脱臼整復術をおこなっていて、サジタルソー(電動鋸)で骨を切る場面があった。高速で振動するソーは、使用中に生理食塩水をかけながら行う。
それ自体は誰でもできそうな操作であるが、数秒間、術者と息を合わせて行うのは意外に難しい。
彼女はいつもは上手に行うが、昨日はスタートする直前、一瞬集中が切れた。
私はそれを指摘した。
手術がはじまってから終わるまで、集中力を持続するのは難しいかもしれない。
でも、関わる以上、術者と同じ集中度で望んでほしいのである。難しい助手を務めるのは、まだまだだが、小さなことから少しずつ積み上げていってほしい。
2件のコメント
命に関わるお仕事は大変ですよね。のんびりとボケットしていられない。
医療関係は大変だなあと思います。
先生へ
お忙しい中、お問い合わせフォームでの私事の質問に返信して下さりありが
とうございます。今月末、来院させてもらいます。
まきあさん、集中は訓練で作られるので、いつもはっぱをかけています。
今月お目にかかるのを楽しみにしています(^^)
月に一度の定期検診ですが新しいホームページになってから
看護師さんの顔と名前がわかるようになりました。
手術室に入るのは私たちの想像以上に緊張するでしょうね。
緊張感のある空間で長時間集中力を保ち、器具の名前
用途を覚え先生と息を合わせ渡していくのですね。
まして、何をされるかわからなく緊張している
動物を安心できるようにしてあげて、緊張感の中その時は
笑顔を向けてあげるのでしょうか?
谷元さん、命の現場だから大変な事辛い事もたくさん
あると思いますが元気になった動物と自分の事以上に
喜ぶ飼い主さんがいます。
これからも頑張ってくださいね!
これからも宜しくお願いします!
もあの母さん、彼らは動物に対して本当に優しくて感心します。そういう気持ちを、高いスキルにつなげるよう、日々努力していってほしいですね。
看護師の顔と名前、覚えていただけるとうれしいです。