はりねずみ通信

2017.02.27

金沢、仙台、福島

先週金曜日に、日本獣医師会獣医学術学会に参加し、発表してきた。全国の地区学会(私の場合は近畿地区)から選ばれた演題が集められ、20題ほどの発表があった。大学の有名な先生が並んだ中で発表するのは、やや緊張したが、スライドも止まらず質疑応答にもそこそこ答えられて、無事済んだ。
いろいろな人の目に触れることはやはりとても重要で、自分でも気がつかなかった点を指摘され、とても参考になった。他の施設の発表もとても秀逸で、おおきな刺激を受けたのだった。

その後、夕方の飛行機で仙台へ飛んだ。
翌日(土曜日)に東北大学で行われる、人の内視鏡外科の研究会へ参加するためである。
今回で3回目の参加だったが、偶然金沢の学会と連日になってしまったため、このような行程に。
新しい技術への取り組み方、難しいケースでのアプローチ法、合併症をゼロにするための考え方など、早朝から午後6時頃まで真摯な議論が交わされた。小さな研究会なので、雰囲気はとてもアットホームで、みな打ち解けた話しぶりで意見を交わすのだが、冗談が入りながらも、内容は真剣そのものだった。
こんな研究会が、獣医師同士でも実現したら、と夢想する。

奇遇なのだが、この研究会の医師K先生は、子供の頃姫路で過ごされたとのこと。
その縁もあり、フェイスブックでつながっていたのだが、このたびはじめてお目にかかることができた。
私のよく知っている獣医師のO先生と、高校の同窓だということも判明した。びっくりである。
新しい技術への取り組みもいろいろされてきたそうで、私たちの獣医医療がどういう進み方をすればいいのか、大きなヒントを得た。こういう出会いが与えられたことに、本当に感謝したい。

今回、さらに不思議なことがあった。
これは自分でもまったく予想していなかったことである。

飛行機で金沢から仙台空港へ着き、そこから仙台駅に向かう途中、わたしはなにげなくメールチェックをした。先日にも書いた金剛水の佐藤さんからメールが来ていた。
佐藤さんは「病を治す水」として知られている金剛水を濃縮し、動物の治療に用いることができるように取り組んでおられるのだが、私は自分のできることとして、知り合いの獣医師を何名か紹介した。そのお礼のメールだった。
研究会は宮城県の仙台で行われる。佐藤さんのお住まいは、福島県である。
そもそも、とても行けるような距離でないと思っていた。
金剛水はマグマ水といって、大気中で循環することなく、地中から直接湧き出た水である。ということは、福島県の山奥のはず。そう思い込んでいた。

ところがその場で地図を調べて見ると、佐藤さんの住む桑折(こおり)という場所は、仙台から東北本線で1時間の場所である。土曜の研究会が終わったら、1泊して日曜日午後3時の飛行機で帰る予定にしていた。
日曜の午前中に行こうと思ったら行ける・・。
私はメールの返信をした。「おじゃましてもいいですか?」

結局、私はまったく予定していなかった福島に行くことになったのである。
続きは明日。

IMG_9870
東北大学

IMG_9877
福島へ

 

0件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近のコメント

2023年
2020年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年