はりねずみ通信
2015.08.21
金剛水
少し前、父母の喜寿の祝いに家族が集まったとき、久しぶりに姉と話をした。
姉は大学で研究者をしているので、地元の業者から時折相談を受ける。
「福島県で、地下水を販売している業者から頼まれたんだけど・・」
と、ある水の濃縮液のサンプルをもらった。
それを皮膚病に使うと効果があるので、動物病院で一度試してほしい、とのこと。
姉によれば、その業者はここ最近、風評被害で水が売れなくなっているのだそうだ。原発事故のため、放射線の影響があるのではないか、と疑われている。
でも、地域的に全く影響のない場所であるし、放射線測定も行っている。売れない理由は、ただなんとなく放射線が怖いから、という理由なのだろう。
「へえ、なんて水なの?」
と、私は訊いた。
「香村金剛水っていうの」
「えー!」
びっくりした。なぜなら、私がもう5年以上飲んでいる水だったからである。
飲み始めたのは、ある医師の勧めからであるが、なにか普通の水と違う感じがするし、おいしいのでずっと飲んでいた。
わざわざここで書く理由は、この業者の肩を持ちたいと思ったからである。
一般に、放射線は怖い、と漠然と思われている。
それゆえに、不当に退けられたり、過剰に反応されたりする。
地球の上には、宇宙からの放射線が降り注いでいるし、私自身も医療で放射線を毎日のように浴びている。
私が行っているPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)は、レントゲン透視下で行う手術であるが、至近距離で放射線を用いる。
・・と書くと、小さな動物が放射線を浴びて大丈夫か、と心配されてる方がおられるといけないので書くが、非常に短時間のレントゲン照射なので、CT検査の何十分の一かであろう。それに、動物が治療を受けるのは1−2回くらいである。
被爆を一番受けるのは、医療従事者である。私はPLDDをもう600例以上行ったが、健康だ。(もちろん、最大限の被爆対策はしている)
いいたいことは、きちんとした知識を持ち、放射線を理解することが重要だということ。
漠然と怖がることは、ある意味恥ずかしい行為である。
で、ここで物品の紹介をすることなど、後にも先にもないと思うが、機会があればこの水を飲んでみてください。
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