はりねずみ通信
2016.11.24
適性
人によって五感のどの部分を使って行動しているかは、わずかに違う。
一般に男性は視覚に頼って生きている。それに対し、女性は視覚だけに頼らないことが多いようである。
犬は一般に嗅覚を基準に行動する。目的物を追いかけるときは、目を使うのはもちろんだが、かなりの割合を嗅覚に頼っている。
ところが例外があって、視覚に頼る犬がいる。グレーハウンド、ホイペット、イタリアングレーハウンド、アフガンハウンドなどの犬種である。狩りやドッグレースなどにも用いられることの多いこれらの犬種は、「視覚ハウンド」と呼ばれる。ものすごく足が速いので、獲物を追いかけるとき鼻に頼っていては間に合わない。目で見て狩りをするよう進化した(人の手により改良された)のである。
獣医医療ではよく知られていることだが、これら視覚ハウンドの麻酔をかけるとき、バルビツール系の薬物は禁忌である。この薬に感受性が強く「効き過ぎる」から。
ということは、犬の中でも特異な存在、とも言える。
人間でも、ある五感に特異的な能力を持つ人がいる。
やたらと匂いに敏感な人、手の感覚に優れている人・・。遺伝的に特別な能力がある
最近関心があるのは、腹腔鏡のカメラ係にはどんな人が向いているか、ということである。
視覚が優れているひと、人の気持ちに寄り添える人、が合っている。なぜなら、手術する人の目の役割をするので、よく見ることができて、術者の見たいものを推察しなければ務まらないから。
どうやってそれがわかるか、ちょっとひらめいた。
カメラで何かを撮影してもらう。こちらが「撮ってもらいたいイメージ」を伝え、そのようにシャッターを切るように指示する。思い通りの写真ができれば合格。ありえない構図で撮ったりするひとは不合格。
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