はりねずみ通信

2016.06.23

課題の分離

ときおり(または非常にしばしば)若いスタッフに、
「もうちょっとがんばってほしいなあ」
と思うことがある。
でも、よく考えると、私は自分の歴史の中で今行わなければならないことや、次への課題が明確になっているが、彼らは彼らの歴史を歩んでいる。同じ気持ちになれ、というほうに無理がある。
彼らには自分の課題を自分自身で取り組んで行く権利がある。それは、侵害できない。

アドラーの心理学(最近はまっているので、ときどき出てくるが)では、課題の分離、という考えがある。
何か問題が生じたとき、それは自分自身の課題なのか、相手の課題なのかを明瞭に線引きせよ、という教えだ。

子供が勉強しないとき、それは親の課題ではない。勉強しなくて将来困るのは子供自身である。
多くの場合は、その子のことを思って叱ったり、無理にでも勉強させようとする。
「今は恨まれても、いつか自分に感謝するようになる」
そういう親心なのだろう。
こういう場合でも、決して無理強いしてはいけない、というのがアドラーの考えである。

そういったことは、理屈ではわかる。
でも、現実的に一緒に働くスタッフが意欲のない取り組み方をしているとき、そういうスタンスをとり続けられるか。
学ぶのは容易だが、実践はきわめて難しい。アドラー心理学は、よくそう言われるそうだ。

そういうわけで、悩み多い日々なのだが、やはり原則的には課題を分離したい。
彼らのことに関心をもちつつも、一線を越えないこと。
一歩進むための勇気を与えること・・。

言ってることはわかるんだけど、できないんだよねー。
と、ため息をつきつつ、でも実践していきたいと思っている。

 

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どうやっておりる?

 

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