はりねずみ通信
2016.09.05
自分の中
先日紹介した本に「インナー・スキー」というスキーのトレーニング法がある、と紹介されていた。
普通はインストラクターが、手取り足取り滑り方を教えるのがスキーの訓練法であろう。
ところがインナー・スキーでは、まったく異なる。
まず、ゲレンデに行く前に宿泊しているホテルの宴会場へ皆が集められる。
次に、スキーウエアを着たトレーニーは、絨毯の上にリラックスして寝転び、「自分の理想とする滑り方」をイメージするよう言われる。これを30分から45分続け、そのあとゲレンデで実際に滑るのだそうだ。
滑り終えたあと、トレーナーがかける言葉はひとつだけ。
「いまの滑りは、自分の理想とどう違っていましたか?」
それに対し、
「ちょっと上体に力が入ってました」
などと答える。
「オーケー。では、今朝のイメージをもっと意識してみて」
トレーナーはそれしか言わない。
けれど、これを毎日続けると、本当にスキーが上達するのだそうだ。
これと似た話を、腹腔鏡の名医であるドクターHigaも語っている。
(カリフォルニアの外科医の彼は、腹腔鏡下胃バイパス術を6000件も行っている)
腹腔内での手技や運針は、ため息が出るほど美しいのだそうだ。
DR.Higaは、自分が行った手術のビデオを必ず見直し、理想とする手術を追い求めた結果、そこへ至ったとのこと。
「あなたの師はだれですか?」
という質問には、こう答えている。
「医師ではないのですが、メカニックだった私の父親です。彼の技術に対する姿勢や、常に行ったことを省みて次の仕事を改善していく真摯な姿勢は、わたしの手術の最もすぐれた見本でした」
つまり、技術そのものは(だれかから教えてもらったものもあるにせよ)、自らの中から紡ぎ出した、と言えるのではないか。
多くの人は、何かを身につけたいと思うとき、「人から教えてもらう」ことを考える。
しかし、そうではなく、本当は自分の中にあるのかもしれない。
それを掘り起こし、磨いていくのは、自分自身にしかできないことなのだ。
1件のコメント
先生おはようございます。
疲れてたのか眠れたと思ったら夜中に目がさめてからこんな時間になってしまいました。
1つ前の記事とは似たような?思い込み?現象?が今回の事もそうなのかなぁ?と・・・。不思議な現象で・・・。普段からモカは私の分身?一心同体?な気持ちで居たのでも私も同じ様に体調が良くなかったのです。眼の時もです。
入院は初めての経験なので帰宅してもソワソワ、布団に入っても何だか落ち着かず、もしもの為に出て行く準備だけしてました。
面会行く時は気持ちを落ち着かせないと!
そう自分に言い聞かせます。
神経質でワガママ、甘ったれで頑固な所ありますが、入院中よろしくお願いします。
mocamamaさん、モカちゃんは今朝は落ちついていて元気そうにしていますよ。
あまり心配せず、元気になることをイメージしてくださいね(^^)