はりねずみ通信
2015.02.27
腹腔鏡手術の普及
ある方と話をしていて、「関東近辺では動物の腹腔鏡手術が普及していないし、関心のある獣医師が少ない」ということを聞いた。
私個人は将来性のある手術法と思っていたので、その事実にやや驚く。
理由を考えたが、
・関東の大学では、獣医学の教育の段階で腹腔鏡を取り入れていないか、重要視していない。
(これは関東に限ったことではないかもしれない)
・首都圏では腹腔鏡ができるような手術室のスペースが取りにくい(モニターや機器類の設置に場所を取るのである)
・腹腔鏡手術がほんとうに動物への負担が少ないかどうか、検証されていない。
・我々、腹腔鏡手術を行う者のアピールが足りない。普及のための努力不足。
そういえば、先日の学会で腹腔鏡下生検のガイドライン作成についての講義のとき、広い会場には参加者はまばらであった(昨年行われた関節鏡ガイドラインのときもしかり)。
何かが足りない。
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