はりねずみ通信
2016.09.20
腹腔鏡下胆嚢摘出術
ミニチュア・ダックスフントのシュウマイちゃん(Hさんのお宅では、同居犬の名前が皆、中華料理)は、15歳で胆嚢粘液嚢腫と診断された。内科的治療で改善がなく、数ヶ月のうちに胆嚢の拡張と胆嚢管に高度のデブリ(老廃物)が集積し、嘔吐や元気消失を認めたため、先日腹腔鏡下胆嚢摘出(と胆管洗浄)を行った。
高齢であるため、Hさんご家族と時間をかけて治療法を相談した。
決心するために、とても勇気が必要だったと思う。
昨日抜糸をしたが、経過は良好である。
シュウマイ(白内障で目が白いが、みかけよりとても元気なのだ)
犬には胆嚢疾患が非常に多い。しかし、どのタイミングで手術を行うか、現在のところ明確なガイドラインがないのが現状である。多くの場合、「あまり症状がないから」という理由で、手術が先延ばしにされる傾向がある。
けれど、詳しく問診を取り、丁寧に触診をすると、痛みや違和感などの症状が明らかになることも多い。
(もちろん全身の評価や、超音波検査などの画像診断も重要である)
このことについて、もう少し議論が深まっていけばよい、と思う。
(一番の問題は、動物が「話せない」ことにある、と言ってもよい)
2件のコメント
先生、こんばんは!
15才のシュウマイちゃん頑張りましたね!
私までなんとなく・・嬉しくなります。。
私は心配性の飼い主でして、月一度の検診をお願いしていますが
超音波検査などは半年に一度位受ければ宜しいのでしょうか?
本当に・・「ここがいたいの」と病気の時だけ話が出来たら
いいのに・・と思います。。
きなこさん、そうですね、せめて病気の時だけでも会話できたらいいですね。
検査などはそれくらいのペースでいいかと思いますよ。
シュウマイちゃん頑張りましたね!
飼い主さんも犬が高齢犬だったので心配だったと思います。
傷口も小さく抜糸が終わればわからないくらいですね。
私は犬に胆嚢の病気が珍しくない事をこないだまで知りませんでした。
我が家の末娘のエコー検査で胆泥症と言う病名を初めて聞いてビックリしましたが、初期の経過観察状態なので落ち着きましたが‥
未病、病気の前の体調不良以前、症状が無い時点でみつけていただき、私の頭の中にも注意して過ごせるので、やはり定期健康診断は大切ですね。
何かあれば先生に頼り治療していただきますが、まずは毎日の食事が大事と思い
雑食人間と肉食獣では必要とする栄養がちがうので、完全手作食では勉強不足
では自信がない為、兄犬、姉犬、同様
ハランにあったフードを作ってもらい、
フード+手作り食にしました。
脂質を少なく高品質のタンパク源、肝機能によいものの補給、カルシウムの調節
定期検診していただくワンが増えましたが宜しくお願いします!
もあの母さん、胆泥症そのものは病気ではありません。ただ、目では見えないので定期的なチェックは必要です。
食事も大切ですね!