はりねずみ通信
2016.01.25
耳を掻く
犬や猫(小鳥やハムスターも)は、体が柔軟なので、自分の足で耳を掻くことができる。
みていると、本当に器用に爪の先を上手に使って、かゆいところをピンポイントで掻いている。
「爪が目に入らないだろうか」
と心配になることもあるが、そんなことはまずない。
この動作は、実は繊細な神経の協調関係で行われている。
椎間板ヘルニアを罹患したミニチュア・ダックスフントのチョコちゃんは、手術後だいぶ歩けるようになったが、まだ歩き方はたよりない。速く走ろうとすると、後ろ足がついてこないので、ウサギ跳びのような走り方になってしまう。
でも、レーザーや鍼治療を行っていると、少しずつ改善してきた。
「このあいだ、後ろ足で耳を掻いていました!」
と、飼い主のAさんが報告してくださった。
今まではかゆくても、後ろ足があらぬ方向で動くだけで、うまく搔けなかったのである。
その間、3本足で立たなければならないので、体のバランスをとるのも大変だから、耳を掻くという行為は大きな進歩なのだ。
その後も、ちょっとずつ掻き方がうまくなてきている、とのこと。
先日テレビで、バレリーナの人が足を自在に動かしているのを見た。足先を頭の上まであげて、足首をくるくる回したりする。
「あれができれば、足で耳が搔ける・・」
実は動物たちはふだん相当アクロバチックな動きをしていると、改めて感じたのだった。
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