はりねずみ通信
2016.03.01
習慣
医師の日野原先生は、むかし「成人病」といわれていた言葉を「生活習慣病」と呼ぶことを提唱した。いまでは、この言葉がすっかり定着している。まさにぴったりの呼び名だからである。
長年の生活習慣は、なかなか直せない。
喫煙や飲酒もそうであるし、食生活のパターンも変更しにくい。強力な外力、たとえば病気をして生活全般を見直す、とか、刑務所にでも入らないかぎり、一度ついた習慣からは、なかなか抜け出せないだろう。
生活習慣が病(やまい)に結びついている、と断言した日野原先生はすごい。
そもそも人間は習慣の生き物なので、それをうまく使うとプラスになる。
毎日の行動に乗せてしまえばいい。
プラスを作るもう一つの方法は、それをしないと前に進めなくなるような状況に、自らを投げ込むことである。
脳は、
「できるだけ楽しよう」
「簡単に済ませよう」
と常に「考えて」いる(脳は、考えることそのものは好きなようだ)。
ソファーに座って、頭の中で堂々巡りしたり、逡巡するのを好む。
考えることは崇高なことだという刷り込みがあるように思うが、あれはマチガイである。
それに乗らないようにするには、無理やり体や頭を使うようなパターンに自分をはめ込むことだと思う。
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