はりねずみ通信
2016.09.28
目標達成のためには
「目標を定め、それに向かって努力する」というのは、人間だけに与えられた能力である。
(犬もそれに近い行為をするが、ちょっと意味合いが違う。猫の場合、日常生活に努力の二文字はおそらくない)
人間のすごいところは、共同作業で大きな目標を達成できる、というところ。
ひとりでできないことも、力を合わせてやり遂げることができる。
(どんなに天才でも、たったひとりでは月に行けない)
その時に、周囲の人にわかりやすく目標地点を見せることがとても大切である。
昨日は他施設の獣医師と研究会を行ったのだが、獣医師のK先生と話しをしていて、そういう認識を新たにした。
K先生のところでは、PLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)を行おうと数年前から試みているが、まわりのスタッフが懐疑的で、なかなか進まない、とのこと。
ある事柄に対して情報量が少ないと、疑いを持って捉えるのは人間の性(さが)である。
この治療法を行っている施設が少ないので、「ホントに効くの?」と思うのは無理もない。
そこで、スタッフも巻き込んで新しい治療に取り組むのはどうか、という意見があった。
目から鱗、だった。
おもえば、私自身も新しい治療法に取り組むとき、周りの人に「目標地点」を十分に見せてこなかった気がする。
なぜその治療をするのか、それが動物や飼い主さんにとってどういうメリットがあるのか。
そういう青写真なしに、孤軍奮闘すると、チームは前に進めない。
あることを広めるためには、まわりを巻き込んで行かねばならない。
そのときに、共に思い描けるイメージを持つことはとても重要である。
夢を実現するための秘訣、といってもいいだろう。
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