はりねずみ通信
2017.03.27
獣医内視鏡外科研究会
土日で獣医内視鏡外科研究会が大阪で開催されたため、参加してきた。
私は、土曜日は犬の特発性乳び胸、昨日は腹腔鏡下肝葉切除について発表した。
今回のテーマは腹腔鏡下肝葉切除で、岩手医科大学の新田浩幸先生の講演があった。
さまざまな手術動画を見せていただいたが、本当に高い精度の手術なので、驚いた。ご自身が行った数年前の動画も供覧いただいたが、手術は年々洗練されていくのがわかる。肝臓は出血しやすい臓器のため、出血させないような多くの準備(プリングル法や先制止血)、エネルギーディバイス(電気メスや、シーリングシステム)などの進歩がそれを支えている。
しかし、結局は基礎的手技に基づいたところにのみ進化がある。それを再認識した。
今回の研究会には、獣医師の若手の先生も多く参加があり、交流できたのもよかった。
みな内視鏡外科に関心があり、「前に進みたい」という気持ちが強い。私自身にも大きな刺激になった。
日本における獣医内視鏡外科の次のステージをつくるのは、間違いなく彼らである。いろいろな情報を共有し、オープンな雰囲気で(私が人の医療から学んだのは、そこである)一緒に進んでいきたい、と思った。
情熱では彼らに負けないように!
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