楽しい1日 | はりねずみ通信| 姫路の動物病院かない動物病院

昨日は大阪府立大で近畿三学会があり、参加してきた。
天気もよく、少し暑いくらい。
自分の出番は、朝一番の座長とプログラム一番最後の時間での発表だったので、ほぼ始発の電車で向かった。
学会発表の座長は、順番に行われる症例発表をタイムスケジュール通り進めることが大きな役割であるが、活発な質疑応答がなされるように導くことも重要である。
症例発表がおわり、だれからも質問がないときは、呼び水のように座長が質問しなければならない。
そのため相当集中して発表を聞く。そのあたりの機微が知的なゲームのようで、結構楽しんだ。
よい発表も多かった。
最後の私の発表があった。
腹腔鏡関連の発表では、動画を使うので、ときおりスライドがフリーズするアクシデントがある。
一昨年は完全に止まって、再起動をするはめに。
しーんと静まった会場で、パソコンが立ち上がるまでの時間はなんと長いことよ。
今年はそういうこともなく、ほっとする。
ミッションは終わった。

そのあと、急いで電車に乗り、西宮の兵庫県芸術文化センターへ。
3時からのどうしても聴きたいクラシックのコンサートがあったのだ。オープニングには間に合わなかったが、目的のバルトークのピアノコンチェルトにはぎりぎり間に合った。メインはプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」。
バルトークのピアノ協奏曲3番は、バルトークの遺作で、最晩年に作られた曲である。
2楽章冒頭の鐘のようなピアノの音色。諦観にも思える憂いをもったメロディーのなかにも、どこか明るい肯定的な部分がある。
そしてオーケストラとピアノが高揚していき、一瞬で燃え尽きる花火のようなフィナーレ。
気がついたらブラボー、と大声で叫んでいた。
（ばかみたい）

楽しい1日だった。

大阪府立大