はりねずみ通信
2015.01.06
昨日の手術より
昨日の手術より
ミニチュア・ダックスフント、乳腺腫瘍切除
フレンチブルドッグ、腹腔鏡下卵巣子宮摘出(子宮内膜炎)
フレンチブルドッグ、腰部6箇所、頸部4箇所のPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)
過去に腰痛があり、薬による治療で全く正常に歩行しているフレンチブルドッグのPLDDを行った。
通常は「普通に歩いているから、手術はいらないのでは?」と考えることが多い(獣医師も飼い主さんも)。ただ、このような場合は検査をしてみると椎間板ヘルニアが発見されることが多い。つまり、病気はあるが症状が出ていない状態である。
検査は脊髄造影やMRIなど、麻酔が必要なものになるので、そこで一つの障壁ができる。「落ちついているので、様子を見ましょうか」という流れになってしまう。
ところが、椎間板ヘルニアは自然治癒することが少ないので、その後何度も同じような症状(腰痛やしびれ)を起こし、完全麻痺に至ることもある。
PLDDを行うと、そのようなリスクを減らすことができる。それは、過去のデータ(当院で行った500例)からも証明されている。
PLDDは合併症が極めて低く、翌日の退院が可能なため、当院では初期から治療を勧めることが多い。
でも、現在症状がない動物の手術を決断するのは、たいへん勇気がいることである。
フレンチブルのUさんは、私の話を信じて手術を決断された。
脊髄造影を行ってみると、腰椎と頸椎の椎間板に中程度以上のヘルニアが確認された。
やはり、行ってよかった、と思う。
信じて下さったことに、敬意を感じている。
1件のコメント
今年初めてコメントします。宜しくお願いします。
我が家の末娘プードル4歳も半年、1年弱間隔で歩けているけど猫みたいに背中を丸めて動きもいつもと違うという症状が2回ありました。
痛みどめの注射をしてもらうと半日ほどでいつものように元気になり薬を2週間飲み終ったころには痛がっていたのが忘れるくらい走りまわっていました。
でも、去年の8月の末に3度目の腰痛がありその日は日曜日でしたが、金井先生は連れて来てくださいと言っていただき診察してもらいました。
末娘は初めて診てもらいます。
やはりヘルニアでPLDDを初期で若い時期にした方が予防にもなるなど詳しく説明していただきましたが、フレンチブルちゃんの飼い主さんUさんと同じ気持ちが頭にありました。
それと姉犬のもあが、9月に膝蓋骨脱臼の手術が決まっていたので気持ちが沈んでいましたが、やはり経験豊富な先生の言われるように早くした方が飼い主も術後の介護も楽だし犬自身も楽だと考え、10月末に手術しました。
1日入院して帰って来て背中の毛を剃った後は痛々しいですが、よく遊び安静にするのに困ったくらいです。
このまま元気に暮らして行ってほしいです。
もあが、夜10時30分くらいに発作があり1分弱くらいでいつもと同じ顔が下がって、手足が硬直する感じでした。
その後30分くらいしてから気分が悪かったのかもどしました。
夕食の物はほとんどなくヌルヌルの胃液あわでした。
その後水を飲みおしっこも寝る前にしました。
朝食は少しひかえたほうがいいですか?
もあの母さん、今年もよろしくお願いします!
手術を決断するのは勇気の要ることです。もあの母さんは彼らのために勇敢だったと思いますよ。
もあちゃんが吐いているのですね。朝食は抜いたほうがいいかもしれませんね。