はりねずみ通信
2017.07.19
日野原重明さん
昨日、日野原重明さんの訃報をきいた。105歳だった。
わたしは「生き方上手」などの著作で日野原さんのことを知った。
最初のイメージでは、温和な優しそうな老人、であったが、その後さまざまな著作やインタビューなどに触れると印象は変わっていった。温かさの中にも、非常に批判精神があり、するどいひと。いまはそう思っている。
普通の内科の医師として医療を学び、論文を書く。そして、内科医として名声を得ることが目標だったという。
転機は、よど号ハイジャック事件だった。
自分が乗った飛行機がハイジャックされたのだが、本当に死を覚悟したのだそうだ。
生還した後は、自分の名声など何にもならないと悟り、人のために生涯を捧げようと誓った。それが50歳くらいの時。
そこからさらに50年以上、医師として現場に携わってこられた。
「毎朝起きると、今日は何があるのかと思ってわくわくする」
よく、そう言われていたそうだ。
私が日野原さんから学んだことは、人間は何歳になっても生まれ変わることができるということ。
毎日、新しい人生を歩める、ということである。
オスラー博士の「平静の心」(日野原重明、仁木久恵訳、医学書院)という本を、是非読むべきだ、と著作に書いておられた。
手元にあるが、まだ完読していなかったので、読もうと思う。
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