はりねずみ通信
2015.08.24
文化系の素養
医学や獣医学の分野に進むには、理科系の勉強をしなければならない。進路を考える人は、自分が文化系か理科系のどちらに属するのか、気になる人も多いかもしれない。
先日、ある医師が新聞にこんな記事を書いていた。
「医師に必要な素養は、文化系です。患者さんに説明するとき、理解できないような顔をしていたら別の言葉に置き換える。そういったことは、文化系の能力が問われます」
私も飼い主さんと話をしているとき、理詰めで会話しても伝わらないと思うことが多い。
心は言葉とつながっているので、相手の言葉に沿うように話をしないと気持ちが伝わらない。
ボディーランゲージを含めた言語を理解する能力が、獣医師には必須である。
それを考えると、自分は文化系だから医学系は無理、と諦めるのはもったいない。
そもそも、進路を決める段階では、自分を理科系か文化系かに分けることそのものが、意味がないのかもしれない。進路で理科系の知識が必要なら、あとから勉強すればいいのだから。
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