はりねずみ通信
2015.09.10
手
カーテンを閉めようと真っ暗な書斎の中に入ったとたん、床に置いてあった段ボールにつまずいた。
自分の体が倒れていく瞬間は、スローモーションのように思い出せる。
「床に手を着こうかどうしようか」
頭の中ではそう思っている。暗がりなので、手を床に着いてもそこに何があるかはわからない。本が積んであったら、手首を痛めるかもしれない・・。
そう思いながら、両手を床に着けて「着地」した。幸い床には何も置いていなかった。
知り合いの獣医師に、子供と遊んでいて転んで手首を骨折した人がいる。別の獣医師は、バイクの転倒で手首を骨折した。そのあと手術が長期間できなくなった話を聞いていたので、怪我には過敏になっている。
倒れたあとも、しばらく動悸がとまらなかった。
幸い何事もなかったので、なによりである。
音楽家なども、そうやって手に気を配るのかと思いきや、ピアニストの中村紘子さんはこんなことを言っている。
「ピアニストだからって、荷物を持っているときに手伝ってくれるひとがいるけど、やめてちょうだい。日頃から手を使わないと、衰えちゃうじゃない」
思えばピアノを弾く行為自体、相当に手を酷使している。柔(やわ)じゃできないだろう。
そう考えると、手にこれほど神経を使うことは、ばからしいかもしれない。
自分の体を支えられないようで、どうする。鍛えなくては。
4件のコメント
私の娘はピアノ発表会前に「手のケガはしないでね」と先生から言われ、すぐ、ケガ。幸いにもたいしたことはなかったけれど、本人も苦笑い。
ピアノの先生の息子さんは発表会前に手の骨折。発表会を見学されていたこともありました。
先生の仕事、手の骨折などをしたら、仕事にならないですよね。本当に健康でなければならないですよね。
先生、無事で良かったです
ももさん、そうですね、やっぱりきをつけなくちゃ(^^)
でも、手は大切です。日々のお仕事の中で十分酷使されているのだから、想定外の負担はかからないに越したことはないのでは?
咄嗟に手をつこうとできるのは反射神経がよいということですけれど、そこはたとえ顔から転んでコブを作っても手は死守されたほうが…(スミマセン)
転んでいく時のスローモーション、よくわかります。以前ちょっと高いところから落ちていく時、時間、とても長かったです。九九、全部言えそうなきがしました。
何はともあれ、お体を大切に。無事でよかったです。
阿波のとらきちさん、そうなんです。顔から落ちる選択肢もその瞬間考えたんです(0.2秒くらい)。でも、眼鏡が割れて目を傷つけたら・・って、どれだけゆっくり考えるねん(^^)
昨日の朝起きればごんの様子おかしい店のお客さんも皆さん心配され夕方予約なしに診察に角谷先生に初めて診察を受けました親切に丁寧にお話しくださり安心して帰りました今日のごんちゃんは昨日のことが嘘のように後ろ足は少しまだふらつきますが食欲も出て安心しました月曜日に又お世話になります
さとうさま、ごんちゃん落ちついてよかったですね(^^)
ごんちゃん今日検査入院しました まさかとやはりが心の中で交差しました
明日には結果がでるそうですが病院から車で帰るとき不安と寂しさがこころに
広がりました二年前の入院とは違った感情です よろしくお願いします
さとうさま、担当は角谷ですが、僕も詳しく診ていますよ。