はりねずみ通信
2016.04.23
成長したい
猫を6匹飼っている。
そのうちのチョコという猫は、ちょっと個性的で他の猫と様子が違う。簡単に言うと、ものすごく「しつこい」のだ。
食事の時間になるとそばに寄ってきて、餌を欲しがる。
無視してほうっておくと、すり寄ったり、肩に乗ったりする。自分が忘れられていないか、アピールするのである。
さらにそのままにしておくと、爪を立てたり、腕のやわらかい部分を噛んだりと、行動がエスカレートする。
もちろん食事は普通に与えているのだが、どうも自分の好きなもの(日によっても違う)があるようで、目当てのものが出てくるまで、執拗に欲しがるのだった。たぶんもらえるまで、何時間もしそうな雰囲気。
でも、動物のこういった熱意は、食事に関するものが多い。
動物も遊びをするが、わりとすぐ飽きるようだ。
それに対し、人間はゲームなどに夢中になると、時間も忘れ長時間取り組むことがある。食べることに関係がないのに、どうしてそんなに熱中できるのだろう(ちなみに、私はゲームなどはあまりしない。ヘタなのもある)。
音楽家や画家が、作品に取り組むときもそうである。
何時間もかかる作業を、寝食忘れとりくむ。人間のそういう面は、動物には見られない。
私も、神の手チャレンジ(「神チャレ」)をずっと続けている。
腹腔鏡の練習のため、トレーニングボックスで折り鶴を折るのであるが、これがなかなか楽しいのである。
http://rebloom-sakura.jimdo.com/
いまは朝起きたら一羽折り(今日ももう折ってきた)、寝る前にまた折るのを毎日続けている。
休日に時間があるときは、何羽も折ったり。
飽き性の私が続けられるのは、自分の成長を毎回確認できる、ということが大きい。
折り方を少しずつ工夫すると、スピードは速くなっていく。
最初を丁寧に行わないと、後半がぐちゃぐちゃになる・・。そういったことは、人生にもつながる(つながらない?)。
気持ちが乱れていると、おかしくなったり、一杯飲んでからやるとやたら早くできるが、できあがりが美しくない・・。そういうことから、技術のメンタル面を知る。
毎日連綿と続け、あるときすべての流れがうまくいったときに会心の出来で折り鶴が仕上がる。
そういったことが、単純におもしろいのだ。
人間には「成長したい」という欲求がある。
それを満たしたいから、(直接生存に関わりのない)ゲームや芸術、その他さまざまなことに熱中するのだろう。
決まったことを与えて、毎日繰り返させるのでは飽きてしまう。
何か成し遂げたいことがあるのなら、人間のこの習性を利用しない手はない。
少しずつ自分の成長が確認できる何か。それを見つけるのが、もっとも良い。
1件のコメント
昨日はブランのことで、折り返しお電話を頂き、ありがとうございました。
先生に言われたように夕方までは食事も水も飲ませずにし、
18時頃にレトルトのご飯をあげたら、何度かに分けてですが食べ切ってくれました。
気になったのは、いつも元気いっぱいなのですが、やはりしんどそうで、横になって大人しくしていたのと、夕方以降は水をガブガブ飲んでいました。
私も母も心配性なので、一度は診ていただきたいと考えていますが、早いうちに受診した方がいいですか?
Nさん、そうですね。ここ数日で元気が改善しないのであれば、一度お越しいただいたほうがいいと思います。