瞑想 | はりねずみ通信| 姫路の動物病院かない動物病院

何かに集中していると、ほかのことを考えない。
そう思っていたが、自分の心の中を点検してみると意外にそうでもない。
うそだと思った人は、友だちとおしゃべりしているときに、自分がよそ事をまったく考えていなかったか、確認してみるとよい。

家事や掃除をしているとき、メールを書いているとき、犬と散歩をしているとき・・。
頭の中は色々な感情がうずまいている。大人は特に、毎日様々なことを抱えて生きているので、目の前のことに集中することが難しくなっている。

ダライ・ラマ（何世だったか？）は、
「世の中には楽しそうなことがいろいろあるが、そんなことより自分の心の中が一番おもしろい」
と言っていた。
目から入ってくる情報、過去の記憶から引き出される感情の断片、少し前考えていたことの連想・・。次々に浮かんでは消えていく感情を客観視してみると、確かに面白い。
人間は「考えないでは生きていけない生き物」であることがわかる。

そこで、毎朝瞑想をしている。
私は自分で独自の運動をしているのだが（ヨガとロングブレスと四股を組み合わせたへんなもの）、その時に五感にフォーカスして、他のことを考えないようにしているのである。
足の裏に感じる冷たさ、呼吸の音、遠くから聞こえる鳥の声。感覚だけに集中することで、雑多な感情がやってこないようにする。
（・・でも、結構難しく、まだ修行の身）
今の季節は風も爽やかで、そうやっているだけで気持ちがいい。自分は自然の中のひとつである、という感覚になることができる。

せっかくこの世に生きているのだから、ごはんを食べているときは食べることだけ考え、人と話しているときはその人のことだけを考えたい。

中庭で瞑想する

庭のブラックベリー（ぴよと）