はりねずみ通信
2015.04.03
屋根瓦方式
新人の看護士が入ってきた(また紹介します)。どう教育するか。
人間の医療の現場で「屋根瓦方式」という教育法があると聞いた。
ふつうは教育係(通常、経験年数の多い上司)がいて、体系的に教えていくが、医療現場はとにかく忙しく「現場優先」である。ゆっくり時間を取って教えることができない。新人でもすぐさま、何らかの仕事をこなさなければならない。
屋根瓦方式とは、屋根瓦のように1枚ずつ重ねていき全体を支えるシステムである。
新人は経験1年目の人が教える。1年目の人はその上の人に教わる・・。というふうに、現場で身体を動かしながら学んでいくのだ。
新人ができることは限られている。通常、掃除や在庫の補充などであろう。それを1年経験者が教えるということはどういう意味があるのか。「雑用を押しつけている」と考えるのは間違いである。きちんとした掃除や完璧な在庫管理は、実はとても難しい。新人は、それを繰り返し実地で行うことで、体で学んでいく。単純作業のようだが、何度も行うことで身体に染みついてゆく。
先輩のほうは、いままでの作業から解放され、別の仕事に集中できるようになる。
つまり、両者ともにメリットがあるのである。
新人は自分が何もできないからといって、卑下することはない。あなたたちは、先輩の時間を作ることに、多いに役立っている。
先輩も、単純に見える作業を教えることで、もう一度仕事の意味を捉え直すいいチャンスである。小さなことを確実にこなすことが、全体に仕事をどれだけ支えているのか、あらためて気がつくだろう。
そうやって全体がしっかりとした屋根のようになり、動物病院の毎日の仕事を行っていく。
屋根瓦方式は、忙しい現場で、全員が成長していくためのすばらしいシステムだと思う。
1件のコメント
今日はありがとうございました。ひょっとして、レックスを
必死に担当してくれた看護士さんが新しい人かな?
レックスは耳の治療が大嫌いな為、すんごい力をだすので、いつも
迷惑かけます(>_<)
待合室におかれてた20周年のランの花を削ったのは、レックスです。
男の方が危うくという時にランの鉢をささえてくれて。
助かりましたo(^o^)o
20周年のとっても立派なランの花が...
待合室でお会いした皆さんへ
レックスをなでてくれたり、相手してくれたり、ありがとうございました。o(^o^)o
レックスさん、ところが先日耳掃除のとき、レックスはとてもいい子でした。待合では人気者ですね(^^)