はりねずみ通信
2018.07.23
学習
医療技術を学ぶ、音楽を修得する、語学をマスターする。
だれでも簡単にできればよい、と思う。
ところが実際に行ってみると、なかなかうまくいかない。
才能がないんじゃないか、そもそも適正に欠く?、時間がない、運が悪い、アタマが悪い、よい先生に出会わなかった・・など、できない理由には事欠かない。
「もともとそんなのマスターしなくたって、いいもんね」
と開き直ることもできる。
ちまたには、「だれでもできる○○のコツ」とか、「3ヶ月でマスター△△」のような本があふれている。
学校教育の過程で、多くの先生からさまざまなことを習ってきたが、学ぶこととはなにか、どうやったらできないことができるようになるのか、その方法論を教えてくれる人はいなかった(ように思う)。
学習法というものが、科学的に検証されていないか、気になってある本を読んだ。
それは語学マスターに関する本だった。書かれていることはほんとうに地味だが、人間がものごとを学ぶことに関して示唆に富む内容だった。
要約するとこうである。
オウムのように繰り返すこと(脳のミラーニューロンを利用する)。
受け身ではなく、自分のこととして能動的に学習する。
この当たり前すぎる内容!
でも、あらためて考えたことはなかったので、強いインパクトを受ける。
このドグマを利用すれば、あらゆることに応用できそう。
むしろ、あたりまえのことをバカになってできないこと(つまり、つい「より簡単な方法があるんじゃないか」と思ってしまうこと)が、人間の問題なのだろう。
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