はりねずみ通信
2016.03.31
季節と動物たち
私は職場と自宅が同じ場所なので、相当長い時間同じ場所にいる。
もちろん出かけることはあるが、グーグルマップで年間の位置情報を地図に示したとすると、姫路市のこの場所が特別赤く染まるはずである。
だから、季節の移りかわりを、来院する患者さんの話や動物たちの様子で知ることが多い。
椎間板ヘルニアで治療した犬が、元気になって川で泳いでいるビデオをみせてもらって夏の雰囲気を味わったり、屋外待合で待っていた犬のからだに、ナツユキカズラの小さな花が付いているのを見て初夏を知ったり。
猫の背中に小さなノミを見つけ、もうそんな季節になったのかと気付いたりする。
先日は、犬のガクちゃんが飼い主さんのMさんと一緒に・・あ、逆だ。飼い主のMさんがガクちゃんを連れてツクシを取りに行ったと聞いた。
ツクシ取り、いいなあ。ツクシとりたいな、佃煮おいしいよね。と看護師と話す。
そのガクちゃんは、いま特発性前庭炎で入院している。
高齢の犬は、耳の奥にある「前庭」という神経が炎症を起こし、平衡感覚がおかしくなってしまうことがある。まっすぐ立っているつもりでも、頭がかしげてしまう。ひどい乗り物酔いのような状態になるので、気持ちが悪くなり食事が摂れなくなることもある。
特発性というのは原因不明という意味である。
なぜその病気が起こるのか、あまりよくわかっていないが、基本的には良性の病気だ。食欲がなければ点滴をし、体力を保つ治療をすれば、1週間ほどで自然治癒する。
耳の付け根にある風地(ふうち)というツボを低出力レーザーで刺激するレーザー鍼治療も有効である。
特発性前庭炎は、寒暖の差が大きい季節の変わり目に発生する。寒い日の朝に起こることが多いが、なぜなのだろう。
これも「季節の病気」なのだ。
(よくなっていくので、心配しないでくださいね)
今朝もウグイスがよい声で鳴いている。
春が来た。
3件のコメント
水曜は有難うございました。
手術日なので 早く電話して起こしたらいけない!って思って 5時頃までがくを抱いて我慢してたのですが 足は立たないし 頭が傾いているので 脳梗塞かと思って
人間だったら 少しでも早く救急車って聞くので 思い切って留守電を入れました。 携帯を前に置いて 抱っこして待っていたら 先生からで 症状を説明するとそんなに心配する病気ではないので 9時に連れて来てくださいって!
どれだけ安心したことか ほんとに救われました(*^_^*)
心配しながら 会社に来ていますが 10時の休憩にはりねずみ通信を見て 又安心しました。 今日 病院に伺います。
宜しく お願いします。
がくさん、いろいろ心配されていると思いますが、落ちついていますので大丈夫ですよ。
また面会にお越し下さい(^^)
先生、桜もちらほら咲き始め 春を感じますね♪先日は ももちゃんのシャンプーありがとうございました。
ももちゃんには春を感じる変化はない(笑)
この間は、散歩中に「何歳くらいのおばあちゃん犬?」と聞かれて まだ5才と恥ずかしながら答えた私です。
子供の集まりで 宍粟市で、つくしの佃煮、たんぽぽの天ぷら、菜の花おひたしを食べました。春!です。ちなみに、たんぽぽの天ぷらは、おいしかったです。
ももさん、季節の変わり目にそわそわせず、マイペースなももちゃんですね(^^)それが一番とおもいます。
タンポポの天ぷら、おいしそう。菜の花のおひたしもいいですね。今度作ろう(^^)
先生、こんばんは!
暖かくなりました。春ですね!
短頭種には、辛い季節になりました。
先生、ちょっとおたずねします。
一昨年の8月にあんこが軟口蓋の手術をして
頂いたのですが、その年は「ガハガハ」の息遣いが
おさまったのですが、
今年は、もう「ガハガハ」の息遣いが酷くなっています。
人間でも一度の手術で治りきれないと聞きます。
このまま息が詰まってしまったら・・と心配で仕方ありません。
もう一度手術出来るのでしょうか?
きなこさん、気温が上がってくると短頭種はたいへんですね。一度チェックしてみますので、来院して下さいね。