はりねずみ通信

2017.09.05

子供の治療

最近、動物たちに混じって小児の治療も行うようになった。

症例は3歳(?)女児。
「指しゃぶりがなおらない」
という主訴である。母親のMさんによれば、なかなか指しゃぶりをやめないので、私の名前を出したところしばらく収まったのだそうだ。いつも犬たちの治療で通っているので、私は子供にとって「病気を治す先生」である。自分も患者の一人だと思っている様子。

今、2匹の犬が週1回来院しているが、診察の最後に子供の親指をかならず診ることになっている。
小さな親指には、かわいい吸いダコができている。
私はしゃがんで親指を色々な方向から診て、
「ほら、こんなふうになっているから、指を吸っちゃだめだよ」
などという。
子供はなにか重大な宣告を受けたように、神妙な顔つきで私を見る。

「ほら、先生にバイバイいいなさい」
Mさんがそう言うと、真面目な顔がぱっと笑顔に変わり、手を振って帰って行く。
それが週1回の行事になっているが、私の神通力は1週間くらいは効くとのこと。

獣医師免許では人間の治療はできないので、違法行為になるのかも。
でも無料なので、いいか。

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あきがきた

 

 

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