はりねずみ通信
2016.05.16
子供か大人か
動物は子供のようなもの。
そう言われる方は多い。ところが、生物学や脳科学の研究において、「動物は大人で、人間は子供である」という仮説がある。
ネオテニーという生物学用語があるが、これは生物が幼い状態で成体になることをいう。
ウーパールーパーをご存じの方は多いと思うが、あの生物はオタマジャクシのまま大人になったような生き物である。変態せずに留まることが、生存に有利だったと考えられている。
ロシアの科学者が、キツネを経代していくうち、あることに気がついた。
野生のキツネのうち、人なつっこい個体を選んで交配させていくと、野性味がだんだんと失われ、キツネは「かわいく」変化していく。
顔は丸くなり、耳が垂れてくる。目は鋭くなくなる。そして、尻尾を振るようになるのである。
そして、こんな説を立てた。
「人間はチンパンジーのネオテニーではないか」
人間はたしかにチンパンジーよりも幼いようにみえる。
子供の成長が遅い。全身に毛が生えない。頭が大きい。なんとなく、見た目がかわいい(?)。歳をとっても子供のような好奇心をいつまでも持っている・・。
欧米の研究者は、キリスト教の影響で「人間は万物の霊長である」と思っているので、この人間ネオテニー説はやや抵抗を持って受けとられているようであるが、私は腑に落ちる考えだと思っている。
なぜなら、人間はどんなひとでも、「成長したい」「前に進みたい」と思っているからである。
それに対し、野生の成熟した動物は、そうは見えない。
(伴侶動物の犬や猫は、ちょっとネオテニーが入っているので、高齢でも子供っぽいこともある)
この人間の成長への希求は、心理学者のアドラーも指摘している。
私もこの歳になっても、明日はもっとよい治療をしたい、みずからも成長したいと思っている。
よく考えてみると、もう大人なのだから、別に成長しなくたってよいのに。
つまり、人間は永遠の子供、なのだろう。
2件のコメント
ももちゃん5歳を見ていると もう すっかり大人(笑)です。はしゃぐこともなく 子供っぽさはない(笑)
つい先日 高校の同窓会。40歳を迎えた大人の再会でしたが 高校時代に気持ちが戻る。子供(笑)?
先日は ありがとうございました
帰ってから 時々首を痛がり かばいながら首を振ってます。治療受けようと思います
時期だけ あと二か月先が希望。その間は薬?
早めに診察へ行く方が良さそうですか?
ももさん、同窓会などに行くと自分の中にいる子供にきがつきますよね(^^)
手術が先になるのなら、外来で週2回ほど低出力レーザーを照射すると、緩和します。薬もありますので、またご相談下さいね。
今日は遅くに友人を見てもらい、すみません。
元気そうだけど、見てもらったほうが・・・
やっぱり!でした。
とても、喜んでいました。ありがとうございます。
LOVEは超元気で
コイツちゃんも食欲復活しましたよ♪
LOVEさん、そうだったんですね。ご友人でしたね。喜んでいただけてよかったです。
LOVEちゃんも元気でよかったです(いつもすごい元気なのですが)。コイツちゃんも食べるようになりよかった(^^)