はりねずみ通信
2018.03.14
好きですか
名の知れた建築家がいるとする。
「あなたは、建物が好きなんですね」
というと、多くの場合、いぶかしがられるだろう。
これはなぜかというと、好きか嫌いかという感情があまりにも原始的すぎて、「そんな単純な気持ちでやっているわけではない」と反発したくなるからにほかならない。
初対面の人に、獣医師です、というと、
「ああ、動物が好きなんですね」
と言われることが多いのだが、同じ理由でちょっと引っかかることがある。好きか嫌いかというと、もちろん好きに決まっている。
でも、
「私はとても動物好きなんです」
と答えると、なんとなく仕事ができない獣医師のような気持ちになってしまう。
人間のお医者さんは、人間好きかどうか訊かれることはないのに。
ただ、長い間獣医師をしていると、好きであるという原始的な感情が、実は重要な核になっていると思うことも多い。
勉強をしたり難しい技術を習得しようとするとき、へこたれずにできるとすれば、ただ単純に動物が好きだと感じていた子供の頃の感情が支えになってくれていたりする。
そういうことはわかっているので、好きかと訊かれれば好きだと答えればよいではないか。どうしてできないのか・・。
つまり大人になるということは、そういった原始の感情を幾重にも包んで、すましてツンとしていること、なのであろう。
1件のコメント
こんばんは(*^^*)
男性はつんと澄まさないといけない場面が多いような気がします。
時折、大変やなぁと思うことも(笑)
あくまでも一般論ですが、女性のほうが感情に素直でいられるのかも。(私見です
ある時期から大好きなことを集めて大切にしようと決めました。
嫌いなことはできる限り常識の範囲内で排除(笑)
あ、、
最近お庭にカラスの番いがくるようになりました。
わんずの抜けた毛を集めてるようです。
それはいいのですが、近くで見ると大きくて迫力ありますね。
最初こそ姿を見るとお隣の屋根に逃げてましたが、すっかりなめられて?いるのか、
「早やくいなくなって〜」みたいな目で見てるだけで逃げなくなりました。
「そんな漆黒の目でみないでよぉ~」と私のほうがびびってます(笑)
慣れると案外可愛いのかも。
怖いとか嫌いとか決めつけないでフラットな心で見るのも大切かなぁと思った出来事でした。笑
コバシさん、そうですね、男性のほうがそういう傾向があるのかもしれませんね(^^)
カラスは愛らしい動物です。ぼくは結構好きです(^o^)