はりねずみ通信
2016.04.02
夢をかなえて
4月は若い人が学校に入学したり、職場を変えたりするスタートの季節である。
身の回りで見聞きすることから言うのであるが、すべての人とは言わないけれど、「夢はあるが、現実味が乏しい」と思える若者がとても多い。
思えば自分もそうであったので、大きなことは言えない。
でも、年配者であるがゆえに、伝えたいことはある。
まず、自分が持っている資格やキャリアを大切にしてほしい、ということ。
専門学校や大学に行くため、たくさんの勉強をしたり、多くの人の支援を受けたはずである。
次の夢を追うため、一からやり直して勉強したい。家庭に入って家のことに専念したい。そう言って簡単にキャリアを捨てようとする。
でも、よく聞いてみるとその動機がそれほど強くないように思える。
今のステージをきちんと成就して、社会的に認められる存在になってから、次のステップを考えるほうがよい。手放すものがどれほど大きいのか、を知ってほしい。
次を目指す場合は、今行っていることの延長線上で考えるほうがよい。さまざまなことを深く学び、経験を積む。同僚とのコミュニケーション力を磨き、クライアントとの信頼関係を築く。資金を貯める。
そうして次に進むと、新しい職場でも頼れる存在になるだろう。
是非勧めたいのは、ひとつのことを長く続ける、ということ。
なにもしなければ、ゼロはいつまでもゼロである。
でも、小さなことでも続けていけば経験値はかならず上昇する。角度は1°でもよい。長く続ければ、大きな差になるはずだ。
そして、長く続けるには、健康であることがとても大切である。
食べるものにも、もっと関心を払ってほしい。
夢は実態のないものである。
そんな漠然としたものに賭けるのではなく、きよらかな心を持って、目の前のことを誠実に行っていくのがよい。
思いもよらない場所へ導かれることもある。
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