はりねずみ通信
2018.05.14
創造する人
私が小学校低学年のとき、担任の先生が戦争のことをテーマに作文を書くように言った。
もちろん授業でもそういうことを取り上げ、戦争とは何かを子供たちはおぼろげながらに知っている(たしか、戦時中に動物園のゾウが飼えなくなった話を取り上げていた。飼育係とゾウの悲しい話である)。
私は、
「土地や命を奪い合う戦争など、ないほうがいい」
というようなことを書いた記憶がある。
この授業は、保護者も参加する形を取っていた。親も戦争のことを何か書き、子供たちの書いた物と一緒に文集にした。
私の父は、この中にこんなことを書いていた。
「戦争は何もかも破壊する行為である。浩雄は物を作るのが好きなので、創造する人になってほしい」
父は、当時の私の年齢のときに戦争を経験している。
思い出してみると、確かに私はいつも何かを作っていた。
折り紙を折るのが好きだったし、姉や妹と人形作りもよくした(布で小さな袋いくつも作り、それをつなげると人形ができる)。
授業では工作が得意だった。やたらプラモデルに凝ったときも。
三つ子の魂百まで、というが、いまでも何かを作ることにわくわくする。
はりねずみ通信も、情報を発信するという役割もあるが、文章を紡ぐのが楽しいから続けている、という面もある。
動物の治療も、だれも行っていない分野を開拓したいという思いが強い。
学会発表も、発表そのものより、スライドや原稿を作る過程が好きである。
創造する人になった、と思いたい。
2件のコメント
かない先生、おはようございます。
お父さまが創造する人になって欲しいと言われ、今の先生はお父さまが想像してた以上になられてるんじゃないんでしょうか。
折り紙は昔からされてたんですねー。
山中教授も父親の希望で医師になったものの、臨床医のときに不器用で向いてないと思い、研究者になったと聞いたことがありますが、秀でた人は小さい頃から違うんやなあって、凡人の私は思います。
間違いなく先生は
創造する人になられてますね!
ゆうきさん、そうだといいです(^^)
姉と妹の真ん中で育ったので、けっこう折り紙や人形遊びして育ちました。
こんにちは(*^^*)
想像するのは大好きなのですが、実際に作るとなぜかパーツが足りなかったり余ったり…(^^;)
手先は不器用ではない(はず)なので、いつもできあがった後に「なんで??」と、頭をかかえます(笑)
なので想像通りに作られたモノを探し、手を加えるほうが多いですね(^^;)
知識として今ある事をもとに作る、「想像力」は少ーしあるのかも?ですが、ないものを新たに創り出す、「創造力」にはかけているのかも…(^^;)
コバシさん、想像と創造が同音異義語なのはわけがあるのでしょうね(^^)
イメージなしには創り出すことができないので、想像も大切ですよね。