はりねずみ通信
2016.11.25
再会
Fさんが新しく犬を飼いはじめたので、来院して下さった。
Fさんとは、前のフィールちゃんが亡くなってから久しぶりである。
「先生に会ったら、絶対伝えようと思っていたのですが・・」
ワクチン接種のあと、Fさんは帰り際にこう言われた。
「フィールが亡くなったあと、毎晩フィールのことを考えて眠りました。そしたら四十九日の日に夢に出てきたんです。フィールはお気に入りのおもちゃを周りに置き、ひとしきり遊んだあとで、こちらに向いてお座りをしました。そのあと、ふっと消えてしまったのです」
その後は、もう夢に出てくることはなかったのだそうだ。
寝る前に考えていたことが、夢に出ることもある。人間の強い思いが、そういった像を引き出した、と考えることも可能だろう。
ただ言えることは、フィールが亡くなったあともそうやって大切に想われていたこと。Fさんご自身がその夢を通じ、気持ちに整理をつけたこと、である。
そして私はFさんと新しい家族に会うことができた。
フィールにはありがとうと伝えたい。
1件のコメント
先生本当にありがとうございます。
ファインとフィールを見送って、寂しさの中であの子たちに教えてもらったことが沢山あります。それは、いなくなった悲しみは大きいけれど一緒に過ごした13年間の想い出はそれ以上に深く私たち家族の心に染み込んでいるということです。先生が最後に言われた、「一緒に過ごした時間は宝物ですね。」と言っていただいた言葉もこの度ファニーを飼う決心をした理由の一つです。
次の子を迎えるのは勇気がいります。またいつか別れる悲しみを味わうのが怖いです、でも命は巡るものであり、生き物にとっては生きている時間が何より大切なのだと気付きました。人間も動物も、生きている時に本物の愛を築けることが一番の幸せなんだと思えます。出会いに感謝してまたファニーと新しい日々を楽しみたいです!
まだずっと先ですが、ファニーの最期の日までどうかよろしくお願い致します。
藤原さま、本当にそうですね。「生きているときに本物の愛を築けるかどうか」人間も動物もそれは同じだと思います。
ファニーはずっと診ますので、私も元気でいなければ(^^)