はりねずみ通信
2015.04.06
共に暮らす
動物と共に暮らす喜びは、どう表現していいかわからないが、すばらしいものである。
全く別の種であるのにコミュニケーションがとれる、ということそのものが不思議だし、同じ空気を吸い、同じ場所で寝起きするうちに培われる特別な関係は、どうも言葉では表しにくい。
人間だけが特別な存在ではなく、同じ地球に生息する生物のひとつに過ぎない。動物と暮らすと、毎日そういったことを思い起こさずにはいられない。
人間が頭で考えることは、動物にとっては取るに足りないことではないか。些細な人間関係などは、動物の視点で考えると悩むほどのものではない。かれらは、そういうことを気付かせてくれる。
一方、動物たちも人間の生活から大きな影響をうけている。
先日も、環境の変化を機に、体調を崩した犬を診察した。飼育される動物たちは、人間と共に暮らすことを運命づけられているので、人間の環境に大きく引きずられる。住む場所が変わったり、人間の持つストレスに影響を受けたり。人と無関係には生きられない「定め」なのである。たとえば家の中で家族の確執があったり、なんらかの落ち着かない状況があると、彼らにも確実に影響する。
人間に多くのものを与えてくれる存在であるから、彼らが安心して過ごせる環境を作ることも私たち人間の仕事であろう。
1件のコメント
先生の仰る通りですね。
動物達は損得勘定抜きに、只々一途に飼い主を見つめてくれます。
愛しい生き物です・・
あんこが、すごーく可愛いんです(^^)依存し過ぎなんですけどね・・。
前に保護して先生に治療して頂いた猫の飼い主さんが大病して今入院中なんです。
で、お孫さんがドアを開けた隙に外にでてしまって、家に入って来ず、二日に一回位
外に置いてる餌を食べに来ているそうです。
どの様にしたら、捕まえれますか?
このまま、野良猫になるのは可哀想で・・。
どなたか、いい知恵があったら教えて下さい。
お願いします。
きなこさん、外に置いてある餌をだんだん自宅の玄関までもってきて、自宅内で食事をするように仕向けてください。
怖がらせないように、根気強くしなければなりませんが・・。