はりねずみ通信
2018.07.13
六十の手習い
ピアノ演奏と脳の関係、というテレビ番組をみた。
右手と左手をばらばらに使うことは、ピアノをしない人から見ると信じられない。
(プロのピアニストになると、指一本一本が独立して動き、短いフレーズの中でも自在に音の強弱がつけられるのだそうだ)
でも、これは訓練で行えるようになる。
しかも、高齢になっても脳は鍛えられるのだそうだ。
定年退職をしてからピアノを習い始めた人が、みごとにショパンのエチュードを弾いていた。
演奏を聴くと、プロのように流暢ではない。しかし、なにか心を打つ調べなのである。
インタビューでは、
「ずっとこの曲が弾きたいと思っていました」
と答えられていた。
いくつになっても、何かをはじめると上達できる。
でも、それは、
「こんなこと自分にできるわけがない」
という気持ちを、
「絶対ものにしたい」
という突き上げる感情が乗り越えたとき、はじめて達成されるのだと思う。
つまりは、情熱があるかどうか。
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