はりねずみ通信
2018.03.01
伝える・教える
すこし休みをいただいていた。
2月24日(土)にVETERINARY ENDOSCOPY JAPAN(VEJ、獣医内視鏡ミーティング日本、というような感じ)という集会があった。
もともとVETERINARY ENDOSCOPY SOCIETY(VES)という世界的な組織があり、世界中から内視鏡外科に関心がある獣医師が集まって症例検討をしたり、みずからのアイディアを出したり、有効性の調査をしたりしていた。
今回はその日本版を行おう、という企画である。
カールストルツという企業が主催し、この分野で世界的に有名なメイフュー先生(カリフォルニア大)を招聘しVEJの基調講演を行っていただいた。
そのあとに、日本で内視鏡外科に取り組んでいる獣医師、医師が発表する、というプログラムで、私はそのひとりとして40分間の時間をいただき、いま取り組んでいる内視鏡外科について話をした。国内から約70名の獣医師が集まった。
つまり、日本国内だけではなく、世界に日本の内視鏡外科を伝えるまたとない機会なのだった。
詳しいことはまた書いていきたいが、結論として万事うまくいった。
けれど今の心境は、喜びよりも「恐れ」が多い。
若い世代に内視鏡手術の魅力を伝えることは、とても大切なことで、それは私の長年の夢でもあった。
けれど、私の姿勢が少しでもぶれていたり、技術に問題があると、それがそのまま伝わってしまう。
伝えたり、教えたりする怖さをあらためて感じている。
メイフュー先生が、私の腹腔鏡下胆嚢摘出術のビデオや練習として行っている折り鶴に関心を示してくださり、5月にポルトガルのリスボンで行われるVESの講演が決まった。
もう締め切りが過ぎているのに、関係者に連絡してくださり時間をつくってくださったのだ。
今朝、そのことに関するメールを受け取った。10分しか時間がとれなかった、と謝っておられたがとんでもない。
ありがたいことではあるが、ものすごいプレッシャー。
1件のコメント
お疲れ様でした!
そして、おかえりなさい!(*^^*)
獣医さと人医さん、どちらも命を守るお仕事ですから、交流の場があり、それが素晴らしい会になるのは、守っていただく私達にとって、とてもとても心強いです。
そういえば、先生を紹介くださったのも、人医さんでした。
お礼言っとかなきゃ(笑)
コバシさま、人医の先生が動物の医療に協力してくださるのはほんとうにありがたいです。
いつかはお返しできるようにしたいとおもっています。