はりねずみ通信
2017.06.15
人間ドックで
昨日、人間ドックに行ってきた。
私は内視鏡検査が苦手で、動物のように全身麻酔で行ってほしいとよく思う。
(そう考えれば、人間はすごい。無麻酔であんな検査ができてしまうのだから)
最初に採血していただいた看護師さんに、ちょっと不安であることを伝えた。私がよほど心配そうな表情をしていたからだろうか、その看護師さんは内視鏡検査の際、私が心配のないようにいろいろ声をかけてくださり、検査の時もずっと背中をさすってくださった。
「ああ、看護ってそういうことなんだ」
と、あらためて思う。
動物病院で言えば、獣医師は目的の検査や手術を行うため、いわば合理的にものごとを進めていく傾向にある。
動物看護師の仕事は、医療だけでなく、こういったちょっとした不安を取り除いたり、動物や飼い主さんとコミュニケーションをとることで、安心して治療が行えるように「橋渡し」をすることなのだ。目には見えないようなことだけれど、ここに医療の根本があるような気がする。
検査を受ける側に回ると、看護師さんの存在が際立って見える。
やっぱりたまには「される側」に回るのも必要だ。
1件のコメント
金井先生、こんばんは。
人間ドック、お疲れ様でした。
先日私も職場の健康診断を受けましたが、結果が出るまで何だか落ち着きません…
検査や治療を受ける際の人と動物との決定的な違いは目的を理解しているか、いないかではないでしょうか。
どうして今朝は大好きなご飯を食べられないのか、どうしていろんな人に体を触られるのか、どうして今日はお家に帰れないのか。
理由を説明してあげられたらどんなにいいかと毎回思います。
我が家の三女のホワイトシェパードは病院が恐ろしいらしく、予防のための受診でも毎回大騒ぎで本当に病気になった時、検査も受けられないのではととても心配です。
好きな場所とはいかないまでも大切な場所だと感じてくれるといいのですが。
ミルクママさん、コメントありがとうございます。
人間ドックは結果が出るまで心配ですよね。
動物の場合は、言葉で伝えられない面もありますが、反面「なんとなく意味がわかっている」と感じることもあります。
必要な場合は受け入れるような気がするのです。
いずれにせよ、できるだけストレスを与えず、少ない時間で検査が終わるようにしたいです。