はりねずみ通信

2015.11.12

人間ドックよもやま話

人間ドックのメニューは、身体測定、採血、視力・聴力検査、眼科検査、CT、内視鏡などだった。
あとは医師の診察と説明である。詳しい結果は後日送付されるようだが、今のところ特に問題はないとのこと。

私にとっての鬼門は、内視鏡である。
最近では鼻から入れることになっていて、以前よりは負担が少なくなっている。わたしも、内視鏡検査の間は、特にどうということはない(まあ、ちょっと苦しいけど)。問題は内視鏡の時に用いる局所麻酔剤が喉に効きすぎて、検査後比較的強い咽頭麻痺を起こしてしまうことである。局所麻酔が切れる30分ほどのことなので、がまんしなければならない。

今回不思議な体験だったのは、最初身体検査や採血をした看護師さんがこんなことを言ったことである。
「わたし、先生のホームページ、見たことがあるんです」
カルテに氏名や職業を書く欄があり、それをみて私だとわかったのだろう。
「私の家の柴犬が乳び胸になり、調べているうちに先生のホームページに行き着きました」
結局その子は他の施設で手術をし、なんと本日退院するとのこと。

看護師さんは慣れた手つきで採血をしながら、私にそんな話をした。
人間ドックは神戸の施設なので、まさか私を知っている人と会うとは思わなかった。

「ぼくも、この検査が終わったら、動物病院へ帰って、猫の乳び胸の手術をする予定なんです」
乳び胸は稀な疾患なので、ほんとうに奇遇なのだが、昨日は乳び胸の手術が入っていたのである。(昨日の手術は癒着が強い難しいケースだったが、無事終わった)
話しているうちに採血は終わった。しゃべっていたので、ちっとも痛くなかった。

その看護師さんの柴犬が元気になることを、心から祈って帰路についた。
私もこの病気に深く携わってきたので、とても人事だと思えなかったのだ。

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まるまる

 

 

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