はりねずみ通信
2016.11.03
乳び胸
昨日は、柴犬の乳び胸の手術を胸腔鏡下で行った。
検査の結果、いわゆる特発性乳び胸ではなく、前縦隔に存在する腫瘍のための二次性乳び胸であったが、地元の動物病院で3−4日に1回、1L以上の胸水を抜かなければ呼吸もままならないとのこと。相談の上、手術した。
腫瘍はすでに肺転移も起こしているが、残りの寿命の間、安定した呼吸ができることが目的である。
心膜切除、胸管結紮、生検は無事に終わった。
このようなケースでは、内視鏡外科は本当にメリットがある。1cm弱の傷6箇所だけで、これらの処置がすべて終わってしまうからである。
長期的な予後が悪い動物では、できるだけ負担の少ない手術のほうが望ましい。
1件のコメント
かない先生、こんにちは!
iPhoneで見たら、先生の写真が逆さまになってるのはどうして?
で、iPad で見ました(^^)
乳び胸って病気を初めて知りました←無知です
うちの16歳のラブラドールもたまに咳をするので、もしかして?とは思いましたが、食欲あるし、舌も瞼も綺麗なピンクやから、うちのコは加齢によるものなんかなと勝手に思ってます。
手術室は人間と同じなんですね。
手術所要時間は1時間55分、柴犬ちゃんもこれでしんどくなくなりましたね。
飼い主さんのそばで穏やかに寿命を全うしてもらいたいですね。
明日は友達の可愛いトイプードルちゃんが内視鏡検査に行くと言うてました。
かない先生のことを彼女から聞いて私もお世話になったんですよ。
あっ、うちのゆうきの外耳炎は治ったみたいですが、また診察に伺いますね。
ゆうきの家政婦さま、乳び胸は非常にまれな病気で、一人の獣医師が一生のうち一度診るかどうかなので、普通は心配ないですよ。
外耳炎治ったようでよかったですね(^^)