はりねずみ通信

2017.01.07

三日坊主の科学

新年がはじまり、新しい目標に向けてさまざまな取り組みをはじめた方も多いだろう。
英語の勉強をする、資格を取る、貯金する、ダイエットする・・など、新しい年に気持ちを新たに取り組みはじめる。
でも、「よし、今年はがんばるぞ」とスタートしても、三日坊主に終わることがある(私はよくある)。
なぜか?

3つの要素がある。習慣という側面、社会的な意味合い、そして人間の心理、である。

習慣について。
人間は「習慣の動物」である。毎日決まって行うことは、しなければ気が済まない。歯を磨かずに出勤したら、一日ヘンな気持ちで過ごすことになる。だから、目標のあることは習慣化するのがベストだ。毎日決まった時間に行うようにすると、それをしないと気持ち悪くなる。だいたい習慣化するまでに3週間かかるそうなので、はじめたことは3週間は続けてみる。

社会的なこと。
やる、と決めたことが続かない理由に、それが社会的に意味があるのか、ということがある。
その事柄が自分一人だけで「閉じている」ものであれば、やはり長続きしない。それをすることで、人の役に立つ。そういった他者への影響は、モチベーションを保つため非常に役立つ。
私は仕事柄、「この治療法をマスターすれば、多くの動物を救うことができ、飼い主さんに喜ばれるだろうな」というイメージをもつことで、ちょっとたいへんなことでも頑張れることがある。
これが自分だけの喜びに閉じていれば、やっぱり続かないだろう。社会に役立つ、ということは重要である。

心理面について。
心理学者のアドラーが、興味深いことを言っている。その人が目標に向かって努力しないのは、それを達成することを恐れているからである、と。
英語がマスターできないのは、英語が話せるようになって外国人と会話して恥をかきたくないから。
赤面症の人が好きな人に告白できないのは、自ら赤面症を作って、告白してフラれるのを避けている・・。
つまり、結果に対して勇気が持てないために、自分自身に防波堤を作っている、というのである。
ということは、足りないのは努力ではなくて、勇気だということ。

習慣化のこと、社会への貢献、心(勇気)の問題。そこをきちんと押さえることで、三日坊主は必ずなおる・・、かな?

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おんがくずき(・・ほんとうに)

 

 

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