はりねずみ通信
2017.01.31
ルーチン
動物病院は不測の事態ばかりの毎日なので、自分でコントロールできる時間は規則正しく過ごそうと思っていた。律せるのは朝、である。
昨年は朝5時に起き、腹腔鏡のトレーニング、運動、ブログ、朝食作り・・、と判で押したような生活だったが、ホントにこれでいいのか?という疑問がわく。なんとなく、真面目すぎる気がする。
友人は、
「朝起きて右足から踏み出す、とか決めてるんじゃないか?」
とからかう。
一番の問題点は睡眠時間である。外来が長引いたり、夜に手術が入ると寝る時間が遅くなる。それでも早起きしようと思うと睡眠時間を削らなくてはならない。
そこで、真面目をやめてみた。
ブログは書けるときに書く、朝食は和食をやめ半分はミューズリー(シリアル)にする、など。
最初は楽だな、と喜んでいたが、どうもペースがおかしい。一日が不安定なので、落ち着かないのである。
で、結局もとの生活へ。
イチローも普段の生活は規則正しいというし、奇才の作曲家ストラビンスキーは「春の祭典」を毎朝同じ時間に少しずつ作曲したという。画家の藤田嗣治は腕に時計の絵を描き、どんなにどんちゃん騒ぎをしても、時間になれば家に帰って仕事をしたそうだ。
ルーチン化することは、頭を使わないからサボっていることと同じ・・とちょっと思ったが、そうではない。
やっぱり型にはめることは、何らかの効用があるにちがいない。
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