はりねずみ通信
2016.01.29
ドロボウ理論
今まで話してきた特発性乳び胸のことを、誰にでもわかりやすく説明するにはどうしたらいいか?何かいい例えがあれば、腑に落ちることが多い。
そこで、ドロボウ理論、というものを考えた。
乳び胸という病気を泥棒とする。
昔は泥棒に悪いことをさせないように、右手に手錠をかけた(=右側の胸管を結紮)。
それで50%は事なきを得たが、また悪さをする泥棒も50%いた。
そこで、右手に手錠をかけた上で、お腹に拳骨で強烈なボディーブローをした(=心膜切除)。すると、泥棒はもう悪さができなくなった。
ところがときどき、左利きの泥棒がいた。
右手に手錠をかけ、ボディーブローをしても、左手が自由に使えるのでなんとか泥棒できる。
そこで、刑事は考えた。
すべての泥棒に悪さをさせないためにはどうしたらいいか。
まず、泥棒にペンと紙を与え、
「自分の名前を書いて見ろ」
という(もちろん、本名を書く泥棒はいないだろう)。その時刑事は、泥棒がどちらの手でペンを持つかを見て、右利きか左利きかを判断する(=術前胸管造影)。
右利きだったら右手に手錠をかけ、ボディーブローする(=右側アプローチの胸管結紮と心膜切除)。
左利きだったら左手に手錠をかけ、ボディーブローする(=左側アプローチの胸管結紮と心膜切除)。
刑事はちょっと考えた。
もし泥棒の両手に手錠をかけ、ボディーブローしたら。
もっと確実に犯罪を防げるかもしれない。
・・というのが、私の考えている新しいアプローチ。
泥棒は全部牢屋に放り込めばいい、というツッコミはしないで!
1件のコメント
成る程。ドロボウ理論でよくわかりましたo(^o^)o
昨日もお世話になりました。年明けから、母親を人間の病院、レックスは動物病院。毎日大変ですウウウ(泣)
母親には悪いですが、どちらかというと、レックス、レックスと毎日の思い。気づかなかった飼い主の責任ですね。でも散歩はOKとの事でよかったです。薬とスプレー忘れずに頑張ります。ありがとうございます。
レックスさん、いまはとても大変なんですね。レックスの皮膚はそれほど悪くないので治療していけば大丈夫だと思いますよ。