はりねずみ通信
2017.02.13
ストイックな理由
先日見学に来られたM先生が、こんな質問をした。
「ブログを拝見すると、先生はストイックな感じがするんですが、それはどうしてですか?」
そのときは、
「以前に音楽をやっていたとき、練習しないと上達しないことを経験し、それが身にしみているので」
と答えた。でも、あとから考えると、ちょっとニュアンスが違うような気がした。
さまざまな動物の治療をしていると、力が及ばないと思うことがたびたびある。
どういう場合でも、それが仕方のないこと考えるのが無理なので、理由を挙げていく。
多くは自らの責任に帰する。つまり知識や技術が足りないために、よい結果が得られなかったのである。
自分の怠惰さに嫌気がさしたり、努力が足りないと思う。
すると、ストイックになってしまう。これが第一点。
もう一つは、取り組む姿勢が悪いと、悪い結果になる、というジンクスがあるからである。
いい格好したい、よくみられたい、学会発表で注目を集めたい・・。そういう心根でアプローチする事柄は、必ずといっていいほどうまくいかない。誰かが自分の心を見ているんではないか、と本気で思うこともある。
ストイックにならざるを得ない。
つまりは、しかたなくそうなっている、という構図なのである。
こういうことから解放されると、どれだけ楽なのかと思うこともあるが、解放されたら他になんの取り柄もない私など、生きていく価値がない、とも思い、結局またストイックに。。
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