はりねずみ通信

2018.06.14

ジェロニモス修道院

ポルトガルのリスボンにジェロニモス修道院という有名な修道院がある。
学会が終わったあと、行ってきた。
ポルトガルが世界を席巻した時代に、世界中からの富を集めて作った建造物である。絢爛な建築様式、当時最高の彫刻や装飾画に息をのむ。
莫大な資産を使って300年かけて作られたのだそうだ。

300年もかかるということは、計画した人も、それを作り始めた人も、完成した状態を目にすることはない。国が傾くほどの予算を使い、気の遠くなるほどの労力をかけてまで行う熱意とはいったい何だろう。
当時も今も、100年先は予想がつかない。
政治状況が変わるかもしれないし、戦乱や災害もある。

「そんなことしても無駄ではないか」
「財政や労働力はどうするのか」
「ほかにお金をかけることがあるのでは」

多くの反対もあったかもしれない。何かをはじめるとき、できない理由を並べるのは簡単なので、ありとあらゆるネガティブな言葉が発せられたはずである。

それでもやりきったことに、敬意を抱かずにはいられない。
だからこそ、後世に残る芸術品ができたのだ。

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1件のコメント

  • こんにちは(*^^*)
    海洋帝国ポルトガルの富と権威が300年の時を支えたのでしょうか。
    見てみたいです!
    圧倒されそうですね。

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