はりねずみ通信
2017.10.27
ゴロゴロ2
のどをゴロゴロ鳴らさない猫がいるかどうか、と書いた。
「獣医なのにそんなことも知らないんですか?」
と言われるかもしれない。それには理由がある。
猫は緊張するとゴロゴロいわない。動物病院では診察中や入院中、やはり猫は緊張している。ゴロゴロいう子もいるけれど、いわない場合も多い。くつろいで過ごしている家での様子は、飼い主さんにしかわからないのだ。
昨日も診察中に何人かの人に尋ねてみたが、みな「ゴロゴロいいます」との返事だった。
猫の飼い主さんみんなに訊いてみるのも方法だが、早晩「おかしな獣医がいる」という噂が立つに違いないのでやめておく。
どうも気になるので、昨夜もう一度リラックスしているフクの喉元に耳を当ててみた。
するとノドの奥の方で、かすかにゴロゴロいう音が聞こえたのである。
声が小さい人と大きい人がいるように、ゴロゴロも音量も個人差があるようだ。小さな音を聞き逃し、ゴロゴロいわない猫というレッテルを貼った自分を恥じる。
ミミズもくうくう鳴いてるかもしれないし、バッタもどこかを鳴らしているかもしれない。
耳を澄ませば、聞こえてくる音があるはず。
1件のコメント
恥じた…と素直に仰る金井先生が「らしくて」微笑ましいです(´∀`)
私は今いる2匹とサヨナラした2匹と計4匹の犬暮らしの経緯がありますが、それぞれの「らしさ」探しが楽しいです。
発見した時の愛おしさったら…宇宙規模です。笑
動物との暮らしって色んな意味でステキですよね(´∀`)
バツコさん、みなさんはりねずみ通信を読んでくださっている方なので、かっこつけなくてもよかったのです(^^)
動物にもいろいろな個性があって、毎日発見、ですよね!