はりねずみ通信
2018.07.04
クリエイティヴ
先日みつけた私の小学生の時の文に、
「自分で考えた道具を使い、自分で考えた遊びをする」
という表現があった。
子どもの私も、そういうことに価値を感じていたことがわかる。
私が今行っているPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)や腹腔鏡などの低侵襲外科は、まだ広く普及しているわけではない。
これは動物に負担が少ない治療を行いたい、という気持ちからはじめたものである。
けれど、よく考えてみると、あまり開拓されていない分野を、自分なりの工夫を加えて進めていくことに喜びを感じるような側面もあった。
頸部椎間板ヘルニアに対し、人で行われている斜め45度からのアプローチより、側方アプローチのほうが動物に適していることを発見したとき。
腹腔鏡下胆嚢摘出術のとき、縫合糸を用いてカウンタートラクションをかける手法を見いだしたとき。
これらは、長い時間をかけ周到に準備をして行っているので、決して思いつきではないし、子どもの遊びとはもちろん異なるが、こういったことに想像力を使うことが単純にうれしかった。
(私の秘密の部屋には、アイディアを書き留めたノートや、準備段階で使用した模型や道具があるので、機会があればご覧に入れたい)
小5の私に、自分の萌芽をみることができる。
彼もクリエイティヴだったのだ。
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