はりねずみ通信
2016.05.09
アドラーの心理学
新聞でアドラーという心理学者の話が掲載されていたので、関心を持った。
紹介する書籍「嫌われる勇気」(岸見一郎著、ダイアモンド社)を読んだのだが、驚くような内容だったので、ただ呆然とする。ここ数日は、そればかり考えている。
正しく紹介する自信がないし、誤解されてもいけないので、内容に関して詳しくは述べない。
フロイトやユングとならぶ心理学者であることすら知らなかったアドラーは、今やとても近い存在になったことは間違いない。
「人間には過去も現在もなく、いまこの瞬間に強力なスポットライトを当てるべき」
「すべての悩みは、対人関係にある」
「対人関係の軸に競争があると、不幸から逃れられない」
「人間は過去から現在の不幸を作り出すもの」
「勇気を持って生きること」
こういった言葉に、私は獣医師としての響き方をした。
人間は考えを堂々巡りさせることで、不幸になっていく生き物であること。人生はシンプルで、動物たちのようにその瞬間瞬間を生きれば、憂いがなくなること。そのためには、少しの勇気が必要なこと・・。
一昨年、イギリスの最北端にあるシェットランド島へパフィンという鳥を見に行った。
魚を捕るため崖から飛び立つ彼らを見て、
「怖くないのだろうか」
と思った。鳥にも恐怖はある。
次の瞬間に崖に激突したり、捕食者に狙われたりして、命を落とす可能性があるだろう。
強い風が吹く中、ずいぶん長い間見ていた。
よく見ると、飛び立つ瞬間、彼らは一瞬躊躇するが、決然とした表情で羽ばたくのだ。
生きるということは、こういう勇気の積み重ねなのだろう。そう、思った。
アドラーの心理学に関して、関心がある方は是非本を読んでいただきたい。
この本から私が感じた風景は、「パフィンの勇気」である。
2件のコメント
先生おはようございます。
昨日、見る見る悪化する体調が心配で林先生にお世話になりました。お休みの中診察頂き本当にありがとうございました。まだ下痢が続いていますが食欲が出てきたのでこのまま良くなって欲しいです。
「嫌われる勇気」読みたい!と思いました。読みます!
人間は複雑な生き物ですねf^_^;)
動物の純粋さを見習いたいです。
パフィンにも魅了されました☆
ユニークな外見や厳しい環境での暮らし、ちょっとおっちょこちょいな様子も(笑)ずっと見ていられます( ^ ^ )
ココモさん、その後調子はどうでしょうか?
パフィンは、かわいいけれどたくましく、とても好きな鳥です(^^)
「嫌われる勇気」も是非読んで下さいね!
先生こんにちは
まだお腹のゆるゆるが続いていますが元気はあります(^-^)
まだ下痢が続くようであれば診察予約させて頂きますので宜しくお願いします(^-^)
「嫌われる勇気」今から読み始めるところです♪♪
続編で「幸せになる勇気」が出ていてこちらも気になりました^ ^
ココモさま、落ちついているようでよかったです(^^)
ぼくは続編も読み、いまはアドラー著の「人生の意味の心理学」を読んでいます。
ココモさん、その後調子はどうでしょうか?
パフィンは、かわいいけれどたくましく、とても好きな鳥です(^^)
「嫌われる勇気」も是非読んで下さいね!