はりねずみ通信
2017.07.15
はじめまして
朝、動物病院の中庭で軽い体操をする。
昨日はそこへ、ヒヨドリが現れた。
ヒヨドリは鳥の中でも特別元気で、声も大きい。動きもエネルギッシュである。
ところが、昨日やってきたヒヨドリは、どこかおっとりしている。私がそこにいるのに、かなり近くの木の枝に止まってこちらを眺めていたり、屋根伝いにぴょんぴょん移動しては、またこちらに戻ってくる。
あまり人間を警戒していない様子なのだった。
「亜種か、別の種類なのだろうか」
どうも、いつも見るヒヨドリとは違うのだ。
そういえば、体格も少し小ぶりである。
昼。用事があり近くまで出かけて帰ってくると、電線に二羽のヒヨドリを見つけた。
片方がもう一羽から餌をもらっている。それで合点した。朝見たのは、巣立ったばかりのヒヨドリの雛だったのである。
もしかすると、はじめて見た人間が私だったかもしれない。
はじめまして。この近所へようこそ。
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